愛に国境はない♪ 祖国防衛主義を越えて | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 先月、東京で開催された労働者の集会に韓国の鉄道労働者も参加してくれました。それ自体、この時代の国際連帯そのものですが、彼は、もうすぐ徴兵になる息子を伴っての来日でした。参加者にとっては「仲間の息子」が軍隊へ、という感覚になりました。

 いわゆる韓流のアイドルのコンサートは日本でもまだまだ行われている(一時期ほどではないようですが)ようで、そこでも、これから徴兵に行くという「涙の挨拶」がファンとの間で交わされることが恒例になってようです。

 韓国軍の兵役に服する韓国人とつかの間の別れ(!)に涙する日本人の女性たち・・・。
 これっていいですよね。軽~く排外主義的ナショナリズムキャンペーンを越えています。中国の習近平国家主席と韓国の朴 槿惠大統領の動き、日本の安倍と北朝鮮との駆け引き、など政府レベルのキナ臭い駆け引きを尻目に、民間レベル、感情レベルでは「何か」が繋がっていけるのです。

 もちろん、それは可能性であり、このような民衆の感情を蹴散らして、国家的な対立を持ち出し、釣魚台(尖閣諸島)、独島(竹島)問題などで排外意識を双方の政府が煽ることは、もっともっとヒートアップするでしょう。

 けれども、仲間という意識、この人とまた会いたい、一緒にいたい、そういうレベルの感情はとても大事で、国籍、領土、そんなものは関係ないわけです。
 今、退去強制になりそうな韓国人女性と結婚し、何とか日本で生活しようとしている日本人男性にとってもそうです、むしろ、国家や国境は障害です。

 安倍首相の言う「国民を守るために」とか「積極的平和主義」とかが嘘くさいのは、具体的には、その為に軍事行動を行う、さらにいえば戦闘に及び暴行、傷害、殺人等に及ぶということを言わないところです。

 「あら、そんなことしたら、死んじゃうじゃない。だから、徴兵されても、戦争なんかダメよお」ってそういう具体性が愛ですよねえ。