「死の商人」立国をめざす理由 | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 本年4月、閣議決定により「武器輸出禁止三原則」を実質解禁し「防衛装備移転三原則」と名称も新たにし、日本も遂に国際的な武器商人=死の商人市場にデビューということになりました。
 今般、ユーロサトリというフランスでの国際武器展示会にも初参加。これには、日本の大資本の欲求という背景が見えてきます。
 日本の防衛費こそ、アメリカ、中国、ロシア、サウジアラビア、イギリス、フランスに続き世界第7位の規模ですが、軍事企業の売上高では、1位のロッキード・マーチン、2位のボーイングなどが、ずっと離されて、三菱重工が33位、NECが44位、川崎重工が55位、東芝は89位、IHIは99位、というところです(以上、『週刊ダイヤモンド14/6/21』)。

ということで、これからは武器をガンガン輸出して、軍需産業でも頑張って市場を拡大しよう、「死の商人」としてがんばろう!ということなのでしょう。
そうでなければ、必要ないですもんね。

 しかし、武器・兵器を「商品」として産業を盛り上げるなんて、資本主義の末期の風景そのもの。この産業が存立するためにも「商品」がどんどん消費されていく必要があると思いますが、この「商品」の消費とは、戦争ということになります。つまり、戦争により成り立つ産業であり、世界を破滅に向かわせる、その意味で自滅への道を進めることになる、金儲けです。

 本当に、刹那的で狂気としか言いようがありません。世界が終わっても、ともかく金儲け、ということでしょうか。

 国際的に共同開発も行っていくようですが、どれほど素晴らしい兵器が開発されようと、それは兵器ですよね? 世界の殺戮・人殺しに手を貸すようなことを、わざわざ拡大するなんてことはやめようぜ、って思います。