誰の「成長」か?  新成長戦略が狙う世界 | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 安倍政権は、今般、「新たな成長戦略」をまとめたと発表しています。
① 法人税の実効税率を数年かけて30%台半ばから20%台にする。
② 50年後に1億人を保つ人口目標とする。
③ 「残業代ゼロ」をまずは、年収1000万円以上を対象に始める。
以上に加え、少子高齢化故、建設・土木や介護など「きつい職場」(原発やスキ家も入りそう)の人手は不足しているので、その部分は外国人でおぎなうべく「実習生」の期間を3年から5年に伸ばす、というのも付け加わります。

 やったあ♪ これで、私たち、成長できますね! 
 と誰が思うのでしょう?資本・法人でしょうね、喜ぶのは。

 安倍政権のいう日本国民とは、法人のことです。

 俺も法人になろうかな♪そうすれば、税金は安くなり、誰か雇って残業をガンガンやらせても5時以降はただ働きさせることができ(どうせ、だんだんと年収制限なんて取っ払われます♪)、労働力=人口の確保は国が力を入れ、さらに「きつい仕事」をテキトーにやらせるために外国人を研修生名目で期間雇用できるんですからね!

 これは、ほんと、法人天国・労働者地獄ですけど、これをもって「成長」というわけです。
 個人は、「動員される兵隊」であり、「ただ働き用の労働者」であり、さらに外国人は「使い捨ての賃金奴隷」そのもの。人口目標なんて、「人間牧場」というか「人間養殖」みたいな、あくまで人口を客体的にとらえ、「労働力」の確保しか考えていない空恐ろしさを感じます。

 もはや、安倍政権は隠すことすらせず、ひたすら個人・労働者を利用して、法人・資本を助けるエージェントという姿勢がむき出しです。

 私たちはナメラレているのでしょうか? それとも政府・資本チームの焦りか・・・・

 今、私たち人類と法人(資本)という機関は、くっきりと和解できない対立関係にあります。
 法人の奴隷として適当に人口を調整させられながら生きていく、なんてうんざりですよね。
 
 この梅雨空を突き抜けて、そろそろスパルタクスの乱、と行きましょう!