先日、素晴らしい日本のミュージシャンたちの演奏に接することが出来ました。矢野顕子(歌・ピアノ)、細野晴臣(歌・ベース)、鈴木茂(ギター)、林立夫(ドラム)、大貫妙子(歌)・・・。一人一人が今や「大御所」で、昔から様々なアルバムで実際に演奏をしてレコーディングをされてきた人たちです。
こういう方々が今も、バッチシ楽器を演奏し、歌い、なんと言うか空間を作り上げる瞬間に目の当たり(耳の当たり?)にすることが出来るのは、至福ですねえ。
自分も長いことギターを弾いて歌って、バンドを演ってきた(ここ一年、ご無沙汰なのですが)ので、ホンモノの素晴らしい、そして、永年ずっと自身で演奏を行ってきているミュージシャンに対しては、心から尊敬の念を持っています。憧れの存在です。
楽器をマスターするということは、必ず一定のコツコツした一人の時間の取組みがあると思います。楽器をマスターするために音楽を聴くという集中した時間も費やします。
そうやって楽器をマスターし、音楽を作る訓練した沢山の人たちの中から頭角を現した、まさに「選ばれた人」たち=素晴らしいミュージシャンの存在とパーフォーマンス。いいなあ。素晴らしいなあ、あんな風になれたらなあ、って・・・思います。
音楽、というのは人類の生み出したものの中で最高なものの一つだと思います。そして、目の前で音楽を作り出す=歌う・演奏する人、つまりミュージシャンであるというのは、ある意味「魔法使い」「魔術師」のような力を感じます。それは、計測可能なテクニックの問題ではなくて、あくまでも、どれだけ感動させるかという意味でのテクニック(力量)であり、人を高揚させ、踊らせ、泣かせ、そして、「生きる気力」をわき上がらせることの出来る素晴らしい力。これこそ人類が伝承すべきもの、だと思います。
実際、メジャーではなくても、街にも素晴らしいミュージシャンがいます。ホンモノのミュージシャンはいるのです。「機械仕掛けの」デジタルミュージック、ではなく、その場で演奏するミュージシャンによる生のアナログな音楽に接するのは大事だなあ、と思います。その気になって鼻を利かせれば、ライブハウスや小さなお店で、本当の音楽に接することは出来ます。
そんなホンモノのミュージシャンが、きちんと存在できる世界であって欲しいですよねえ。私も、ずっと後ろの方で、こっそり、そんなホンモノのミュージシャンを追いかけたいと思います。やっぱ練習しないとなあ!
