ブルースたち | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 ロックの先輩、ブルース、もしくはブルーズ。私、大学時代の後半は、バンド・サークルの中で、さらに先輩の方々(7年生とか?)に「抜擢」され、その名もキャンキャンボーイズというブルースバンドに加入。それから、ブルース、ファンク、ニューオリンズと音楽の旅、どちらかと言えば、アメリカ南部的ブラックミュージックの世界に惹き込まれていきました。

 しかし、そもそも始め、人生初めてのブルースは?と問われれば(誰も問わないけど)、エリック・クラプトンの『いとしのレイラ』の中の3面最後の「have you loved a woman?」という曲でした。スローブルースで、親友の女を愛してしまった男の歌で、パティボイド(ジョージハリスンの元妻)を意識しているのか・・・と中2の頃、オトナって色々あんだな、と思ったものでした。後で考えれば、クラプトン本人は真面目に弾いているとは思えない(酔っぱらってる?)イントロの9連符みたいなフレーズを一所懸命コピーしたりしました。

 フレディ・キングが歌うともう少しさっぱりした感じですけど、いずれにせよブルースってshe is goneとか nobody loves me but my motherとか、なんともいい感じで情けない男の歌詞のオンパレードで、この辺が結局は「普遍性」を獲得した理由かもしれません。
 その歌詞をファンキーな三連シャッフルに乗せて、週末、みんなで踊る・・・みたいな世界だったのでしょうか。

 アフリカから奴隷として連れて行かれたアフロアメリカンの音楽が「極東」の中学生にも何かを届けた・・・そう思うと不思議ですけど、基本的にシンプルなコード進行と跳ねるリズムの中にニュアンスを込める、ある種、ワビサビの世界に通じるようなところもあります。
 ロバートジョンソンを初めて聞いたときは・・・・なんだか全然わかりませんでしたが、10年位前の夏の夜、「ああ、これかあ!」と思ったのでした。
 ブルースは深い世界です。最近、また、聴き直したくなってきました。ただ今、エディ・テイラー、流してます。