原発、セヴォル号、すき家 「逃げ出したい仕事」の共通点 | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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「吉田調書」が公開され、3.11の4日後には、多くの現場労働者がふくしま第一原発から待機命令に反して撤退していたということが明らかされました。
 また、韓国のフェリー船、セヴォル号の遭難事故で、船長が避難したことも問題と報道されています。
 さらに、「すき家」やからアルバイトが逃げ出していき店舗がどんどん閉店に追い込まれている、とのことです。

 原発は、そもそも存在自体が危険な訳で、そんな仕事に無理矢理従事させられるのはたまったものではないでしょう。原発推進を確信している高額所得の経営陣なら別でしょうけど。
 日本製の中古で(規制緩和でオッケー)、そのうえ、改造して、重心が悪いのに、過積載のセヴォル号自体、「原発」みたいですけど、その船の非正規社員の船長の本当の「責任」がどの範囲なのかはよくわかりません。
 すき家では、アルバイトに週に5~6日、午前0時から働きはじめ14時に仕事を終える、14時間もぶっとおして働き続ける、そしていわゆるワンオペ(一人勤務)等、過酷な勤務が強いられるそうです(日経ビジネス等)。

 どの仕事も逃げ出したくなる仕事、誇りをももって働くには危険すぎるし苛酷すぎる仕事でしょう。死んじゃうよ、ホント。
 経済コストを極限までに追及する新自由主義の実態がここの露呈しているのだと思います。命より儲け。健康より儲け。安全より儲け。未来より儲け。

 ともかく、資本にとっては、刹那的なコストで言えば原発が最高なんだろうし、安全性に配慮するより、非正規の労働者を安い賃金でこき使う&使い捨ての方が人件費削減だし、その上、外注+外注、下請け+下請けで、責任は現場に押し付ければ安全・安心・低コストで「経営」できます♪ってことなのでしょう。

 逃げ出さない方がおかしい。零戦で特攻隊、なんて逃げ出したいのと同じ。

 立ち止まって、考えて、やるべき仕事と辞めるべき仕事をしっかり見極めましょう。それ自体、勇気のいることだけど、「地獄への道は善意で敷き詰められている」のです。