駅の周辺を中心として渋谷の街も大きく変貌するようです。
というか、その開発絡みの立ち退きの裁判を担当し(テナント側)、このたび和解で解決しました。
3年前に自宅の転居の際に依頼した不動産屋さんの案件です。こちらが物件探しを依頼し、その後、裁判の依頼を頂いたという次第。かつて自分も飲みに行ったり、バンドでライブ出演もしていた代官山のライブハウスの立ち退きの裁判も受任したこともあります。
立ち退きの裁判というのは大抵、開発絡み、つまりは街の変貌に伴ってということがやはり多いです。しかし、「開発」という大義名分があれば、なんだか認められやすいというのは違和感がありますね。
訴訟でも「そんなに開発って必要なの?」っていうところから主張を始めました。少子化・高齢社会化・人口減少という状況で、東京・千葉・埼玉・神奈川の空き家は約186万戸と年々上昇しているとのこと。そんな時代に都市の商業施設・オフィスを開発して、ほんとにみんな出かけてくるの?年寄りばっかりなんじゃないの?ネットで買い物するんじゃないの?というような疑問です。
だいたい、懐かしい街の風景がどんどん変貌していくのは嬉しくないし。特に高校の周辺=神宮辺りの大変貌なんて本当にイヤだな、と感じます。
こういうのはエゴなのでしょうかねえ・・・。変わりゆく街=新宿生まれなので、街・都市という空間には惹かれますし、一定の変貌は都市の宿命なのでしょうが。
街の猥雑さがドンドンなくなっていく・・・それはツマラナイなあと思います。センター街の雑居ビルのキャバレーロンドンの上にあったライブハウス「屋根裏」や道玄坂にあったロック喫茶とか、不思議なバリ料理屋とか・・・。どこか怪しい部分があってこそ街だよなあ、と思うのです。
久しぶりに「福田屋」で蕎麦すすって、「国境の南」にでも顔だすかなあ。
