ちょっと年配の人、70代くらいの人と話すと、「昭和の価値観」というか、その人たちの「現役」感覚の時代の価値観で、今も生きている、そして、「今」を、その色眼鏡で見ているんだなあ、と思うことが多いのです。
シンプルに言うと、真面目に働いていれば幸せになれる、みたいな。
いわゆる「高度成長期」的な価値観であり、資本主義が行き詰まり、0金利時代に入った「非成長」の時代、そして、既に4割に達しようとする非正規労働者の時代、つまりは、労働者は使い捨ての時代に突入した、この「非正規の惑星」の現実とは、結構、ギャップを感じて、たまにゲンナリしたりします。
随分「わかっている人」みたいな方でも、ふとした瞬間に、高度成長期的ポジティブを今の若者に求めていたりして、なんだかなあ、と思います。
韓国の船舶の事故、日本のJR北海道の事故、JR東日本の川崎駅での事故、多くの事故は、非正規や外注化された現場で起こっています。安全よりコスト削減=人件費の究極の低減化が、末期資本主義における資本の目的だということだと思います。10年前とも全然違います。
「高度成長期」、「一億総中流」、「終身雇用」、などは全て過去の話です。いわゆる「戦後」は終わろうとしています。認めたくても、認めたくなくても。
悲観的に生きろ、と言いたいわけではありません。現実を生きよう、ということです。
この惑星は「非正規の惑星」になろうとしています。効率選んで星滅ぶ、ってところです。なんとかしましょう、地球人で!
