外国人事件とネットワーク | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 最近、帰化申請や「偽装結婚」に伴う刑事事件・入管での退去強制に伴う手続、外国人同士の離婚事件など何故か外国人の事件の依頼が増えています。外国人といっても、たまたま国籍が違うという日本での生活が長い人から、そうでもない人まで様々です。偶然なのか、時代の流れなのか。私自身は、あまり数多く行ったことはなかったので、必至に勉強しながらやってます。しかも、ドンドン法改正も進んでいるし、運用も時代の変化とともに変わっているようなので常にアップデートが必要なようです。

 私が弁護士になった90年代の始めは、大量のイラン人労働者が日本に居て、日曜日のは代々木公園に1万人位集まって情報交換をしていたと思います。私も刑事事件を担当したり、炊き出しにつきあったりしてました。
 バブルの崩壊とともに不要となったイラン人労働者をドンドン強制送還する方針に転換し、その過程で人権侵害がなされること懸念した支援グループも出来ました。

 今般、2020年の東京オリンピックに向けて建設業の外国人労働者の受け入れを拡大する方針とのこと。しかし、一方、日中、日韓の関係の影響も帰化申請等に微妙に影響しているようです。

 入管に関する業務をやったことがなかったので本を読んだり、それだけでは足らず、他の弁護士のアドバイスも受けようと思いました。幸いなことに、親しい範囲に優れて専門的に外国人事件を行っている弁護士がたくさんいることに今更ながら気づきました。近藤博徳弁護士、金竜介弁護士、指宿昭一弁護士、大貫憲介弁護士に、アドバイスを受けることが出来ました。助かるなあ。そういう仲間、ネットワークの存在というのは、本当に大事だな、と思います。

 入管関連の物事は、国家にとっては一大関心事で、その分、国側の裁量の範囲がかなり広く認められています。つまり、外国人側・弁護士側にとってはかなり厳しいことが多いようですが、そこに真剣に取り組んできている多くの仲間の弁護士に感謝しつつ、へこたれずに頑張ります。