スマホ(ウェブ)なしで生きていけるか | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 スマートフォン(スマホ)を手にする子どもが増え、校則がほとんどなく自主性を重んじる「名門校」でも、ルールを定めざるを得ない状況が生まれている、とのことです。神戸の灘中学高校では、授業中に使ったり鳴ったりしたら没収。麻布中学高校でも、電源を切ってかばんにしまうよう決めた、とのことです。スマホの普及に伴い、授業中でも隠れてメールやツイッター、「LINE」を使う生徒やゲームをする生徒が出てきたことが理由だとか。

 子どものやることは、大人の模倣。大人の世界でも「スマホ中毒」「ネット中毒」は問題となっています。集中力を大きく阻害するものとして、最先端のIT企業では、むしろ「ネット断ち」を実施している、とのことです。

 F2F、つまり、人と人が直接会ってコミュニケーションすることの重要性がある意味、かえって際立っているという意見もあり、確かに、そうなのだ、会って話す事は大事だ、と思うのですが、スマホの利便性を知ってしまった私たちが、スマホを捨てて生きていけるのでしょうか。

 使っていないよ、という世代は別として、生まれた時から、物心ついた時から、パソコンが身近にあり、ネットに繋がって当たり前の世代が現実に登場しているのです。上の世代が問題だと思っていて、新しい世代にとっては当たり前。 

 という意味では、これも「近頃の若者は・・・」のカテゴリーなのかな、とも思います。

 この「問題」に関しては、私も旧世代ということなので、授業中、スマホ使用なんて論外、と思いますが、大人の世界でも「最先端」のように会議参加者がスマホ・携帯完全にオフ、とまで徹底した場というのは、まだ、少数でしょう。大人も「マナー」というある意味個人にまかされた範囲で、スマホとの距離が曖昧に決められているのが現状だと思います。
 なので、これからの世代にとっては「スマホなしで生きていけるか」というのは問いとして正しくなく「スマホなしで、生きていくべきか」なのかもしれません。

 私としては・・・旧世代の感覚に引きづられつつ、かつてのイケナイ「エレキギター」に自分が惹かれたことを思い出すと、「大人が子どもに禁止しようとすること」の中には何か面白い可能性もあるのではないかな、と思う自分もいるのです。大人が想像もつかない、新しい使われ方もされていくのだろうな、と思います。