ガソリン代と原発とウクライナ | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 ちょっと車で遠出しなくていけなくて、と思ったらガソリンがほとんどなくて、どうしようと思ったのですが、ここんとこガソリン価格が高騰中ということで、東京から離れてから給油した方が、まだ、マシということになりました。

 なんで、高騰しているかといえば、ウクライナ情勢の不安定化ということです。
 ウクライナの問題がどうして、石油の価格に影響するかというと、ウクライナがロシアとヨーロッパを繋ぐ重要な場所にあり、特に天然ガスなどは、ロシアからヨーロッパへ供給するためには、約80%がウクライナを経由しているとのこと。大事な場所ということです。
 ちなみに、中国の態度がはっきりしないのは、ロシアが中国にガスの供給を予定しているためだとか、日本政府は、「北方領土」を意識してロシアに配慮しているとか・・・。

 3.11以降、原発を時にすべて稼働を停止してきた日本では、今、その分、化石燃料に頼らざるを得ない訳で、遠くウクライナでの戦争・政情不安がエネルギー問題としては、直に影響し、私の車の給油場所にまで影響してくるわけです。
        なので、政府も資本も原発再稼働に必死なのでしょう。

 3月16日のクリミアの住民投票・・・これの有効性はわかりません。もちろんロシアは肯定し、アメリカ、ヨーロッパは否定する。『キエフ・ポスト』では今回の住民投票について、「少なくとも21,000人のロシア兵の監視の下で行われた重大な欠陥投票」としていますが・・・。
 
 今や、世界の情勢は経済的にもダイレクトに私たちに関係あります。しかし、そこで、「日本は、」とか「ロシアは、」とか、「アメリカは、」と私たちが語ることは意味がありません。「北方領土」も、やはり、釣魚台(尖閣諸島)も独島(竹島)も政府は駆け引きに使うわけですが、それは「資本にとっての利害」であり、私たちに直接は関係ないことです。領土が、ある国の管理下に属するということが、そのある国の国民にとって利益や幸せにストレートに繋がるわけではありません。
 
 目先の利益、目先のガソリン代より、やはり、子どもの未来を考えましょう。放射能も戦争もイヤだね、そっちの方がよっぽど生きていけなくなるじゃん!このことは忘れては行けません。

 「各国の資本の利害の対立」にすぎない戦争に巻き込まれないよう要注意!な時代だと思います。