弁護士に出来ること | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 弁護士と言えば、法律の専門家の「先生」というイメージ・・・でしょうか。
 実際、何やっているのかわからない仕事の一つかもしれません。裁判を担当する人?でも、それだけではないですからねえ。 
 父親も弁護士でしたが、子どもの頃、父親が何をやっているかはよくわかりません(!)でした。戦争中のベトナムに行ったり、会議でヨーロッパに(自腹で)行ったり・・・なんだかわかりませんでした。

 まあ、特殊な弁護士だったのでしょうが、自分である程度デザイン出来るのも、本来の独立した自由業としての弁護士のあり方ともいえるでしょう。

 何が出来るか、何を社会に、皆さんに提供できるか。裁判を担うというのは弁護士の仕事の一部ではありますが、裁判というのはトラブル解決の一つの手段にすぎません。

 トラブルの解決、これは弁護士の出来ること、やるべきことの軸でしょう。トラブルの中味はいろいろあるでしょうが、基本的には「争いごと」になりうる物事ということ。個人的なこと、ビジネス上のこと、社会的なこと様々です。

 しかし、弁護士である私が、どういう状態にある人のどういうトラブルの解決が出来るのかということは、案外、弁護士自身もわからないし、あるとき、そうか!と気づくこともあります。

 かつて、ホームレス状態にある人の相談を受けるということを始めた時もそうでした。ホームレスと言われている人々は、好んで路上で生活しているわけではありません、路上で寝起きするというのは苛酷な体験ですから。では、何故、そうしているのか。

 居を構える程の経済的な状況にない=借金を抱え、逃げなければならない(と思い込んでいる)人が大部分でした。そうであれば、弁護士は、借金問題を、自己破産、債務整理、消滅時効の援用などで助力することが出来ます(もちろん、それだけで全てがオーライというわけではありません-社会矛盾に突き当たります)。

 今では一つの典型的な手段ですが、そういう風に、出会うべき人々と弁護士がまだ、出会えていないのかもしれません。

 一般的な事案ですら、もっと早く来てくれればよかったのに!と思うことは多々あります。
 まだまだ、「敷居が高い」のでしょうか。弁護士に相談に行ったからって離婚を決断しなければならないわけではありません♪ 様々な未来のオプションを提示してもらうためだけにでも相談に行くのもありでしょう。