放射能の記憶 – 浜岡原発再稼働? | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 2011年3月11日から2ヶ月しない5月6日、当時の菅直人内閣総理大臣が浜岡原発の全原子炉の運転停止を経済産業大臣の海江田万里を通じて要請。これに対して中部電力は5月9日、「現在運転中の4号機、5号機を停止する決定し、当時、定期検査から停止したままであった3号機についても当面運転再開を見送ったことは「記憶に新しい」と思います。

 東海地震の予想震源域中央にあり、活断層が直下にある浜岡原発は、さすがに原発政策全体に曖昧な政府でさえ、すぐに止めるのだな、と思いました。

 ところが、なんと中部電力は昨日、運転再開の為の安全審査の請求をしました。菅官房長官は「原発の再稼働は、安全性を最優先に、独立した原子力規制委員会が、世界最高水準の新たな規制基準を基に判断していくというのが安倍政権の基本方針だ。再稼働するしないを政治的に判断すべきではない」とコメント。

 「再稼働するしないを政治的に判断すべき」という意味はよくわかりませんが、ともかく、粛々と再稼働させるんだよ、という政府の姿勢が表されています。

 原発の事故は、終わったのでしょうか? もう放射能はなくなったのでしょうか。アンダーコントロールにあり、オリンピックは安全に開催できるのでしょうか。
 3.11で私たちが学んだことは、政府は、ウソをつくということだと思います。原発は絶対に安全だ、とキャンペーンされていました。私は弁護士会の副会長の時(2005年1月)、修習生旅行に付き添い、福島第1原発を見学し、いかに安全か、という説明を受けました。私は当時、そのことを信じて疑いませんでした。

 それが、まったくウソだったということは衝撃であり、忘れてはいけないと思っています。

    見るからに、「砂上の楼閣」のような浜岡原発。再稼働には反対です。