「人間のクズ」とマスコミのスタンス | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 百田尚樹氏は、都知事選で田母神候補を応援し、その際に「人間のクズみたいな奴に投票して欲しくない」「他の候補者もいろいろ出ていますが、テレビを見てるだけで、人間のクズやと思いました」と発言しました。

 それでも、安倍首相は「私は気にしませんけどね」と答弁して一蹴、NHKの経営委員であることも「経営委員としての職務以外の場で自らの思想信条に基づいて行動すること自体は妨げられない」ということで、特にお咎めなし。

 そして、朝日新聞だって、百田氏の本の広告を堂々と掲載するわけです(14.2.14)。

 自分が応援している候補者以外を「人間のクズ」呼ばわりするのが、思想信条に基づく行動とは思えませんけど。
 「大人の世界」・・・ですかね。中学や高校の生徒会の選挙で「人間のクズ」なんて言ったら、とんでもない、という話になるのではないでしょうか。それに、お金を貰っているから、仕事だから、売れっ子の広告は出しちゃうよ、っていうのもなんだかねえ。

 ともかく、一昔前とは時代が変わりました。政府もマスコミも、もう公正ぶったり、中立ぶったり、格好をつけている余裕もありません。剥き出しです。今や、メディアの中の大人たちが子どもの見本になれているとは思えません。世も末ですねえ。

 「革命の根本法則はじつに次の点にある。すなわち搾取された大衆がこれまでどおりに生活することができないということを意識して変更を要求するというだけでは、革命にとって不十分である。革命にとっては、搾取者がこれまでのように生活し支配することができなくなる、ということが必要である。「下層」が古いものをのぞまず、『上層』がこれまでのようにやってゆけなくなった場合にはじめて、そのときにはじめて、革命は勝利することができる」とレーニンは指摘しています(『左翼空論主義』)。
 まさに、いまや、だれも「これまでのよう」にはやってゆけなくなった時代=革命情勢に突入しているのだと思います。「世も末」を、新しい「世の始まり」にしましょう!