ジョンが歌う「working class hero」 | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 ジョン・レノンが歌った「ワーキング・クラス・ヒーロー」という歌(地味な歌です)は、イギリスのタリク・アリという19世紀の人のことのようですが、直訳すれば、「労働者階級の英雄」ということです。

 このクラス=階級というのは、なかなか意識されないものです。支配層はその「階級対立」をなるべく見せたくありませんから。「一億総中流」なんて時代は、そのゴマカシが通用していましたが、現在のような恐慌の時代には、階級間の非和解的対立はごまかしようがなくなってきます。

 実際、日銀が今月発表したアンケートによると、個人の「景況感」は悪化しているとのこと。一年前と比べても悪くなったという人は増え、良くなったという人は減っているとのことです。
 その原因としては、家計が実際に直面している物価は急上昇し、一方、名目賃金はむしろ低下しているため、との指摘です(『週刊東洋経済/2/1』)。
 アベノミクス・・・「世界で一番企業が活躍しやすい国」は、企業の為であり、庶民の景気を視野に入れられていないということは明らかになったと思います。それなのに、4月からは消費税も8%へ。設備投資減税や大企業の交際費非課税など、法人についてはドンドン優遇する一方で、個人は真反対です。ある意味、階級対立は剥き出しですね。
 政府が、どの階級の立場に立つか、ということは、これだけでもはっきりしていると思います。私たちは、自分たちの階級のヒーローを選ばなければなりません。
 
 ジョンは、Keep you doped with religon, sex and T.V.(宗教とセックスとテレビ漬けにされて人は腑抜けにされ飼いならされる)と歌っています。
 やれやれ・・・大丈夫か、オレたち?21世紀の私たちも飼いならされないように「階級」意識に目覚めましょう。

  「階級」というと目を背けたくなるかもしれませんが、現実に存在するのです。