2年前、日弁連会長選挙に出た理由 | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

ブログの説明を入力します。

 本日は、武内更一候補の応援で、広島の公聴会、月曜日は、福岡の公聴会に行きます。日弁連の会長選挙では、札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、松山、福岡、沖縄、横浜、そして東京の全国10都市で公聴会が開催され、候補者は当然、全てに出て、政策を述べます。
 それだけでも、大変ですが、その前から、出来るだけ各地を回ったり、政策を浸透させたりで、時間もお金もかかることです。

 いったい、そうまでして、なんで会長選挙やるの?なんで、会長になりたいの?なんかいいことあるの?という素朴な疑問があると思います。

 私は、2年前に日弁連の会長選挙に立候補しました。この時は、他に、現職の宇都宮さん、それから山岸現会長、そして、第二東京弁護士会の尾崎さん、という「四つどもえ」の闘いでした。
 当時は、宇都宮執行部でしたが、「第二次司法改革」を謳い、基本的には、緩やかな弁護士増員路線、ロースクール制度存続、裁判員制度賛成、法テラスも賛成という立場で日弁連は司法改革を、修正しつつ進めるという立場でした。また、「3.11」の直後でしたが、原発については、即時廃止は決して言わず「10年以内の出来るだけ早い時期に」廃止する、という時の政府(民主党)と対して変わらないスタンスでした。9月の明治公園の大きな脱原発集会でも、そこに居ながら日弁連の会長が発言する、ということすらありませんでした。

 私は、東京で、子どもが2人育てながら暮らしている弁護士として、これでは、弁護士業という業界の見通しは暗いし、自分たちがさらされている攻撃=「司法改革」にも、原発にも、きっぱりノーを突きつけられない弁護士会では社会的信頼を失うと思いました。

 だからって、日常の仕事はあるし、身近な人には心配と苦労もかけるし、そもそも選挙はあまり好きじゃない(好きな人もほとんどいないと思うけど)ので、立候補など考えたことはもちろん、ありませんでした。

 しかし、今の弁護士会はおかしい、ときっぱり主張して、権力とも対峙できる日弁連を取り戻すためには、誰かが出ないといけないという声に推されて決断したのです。
 
 誰もやらなければ、自分のこと、自分たちのことだから、自分でやらなければならない、という場面はあると思います。
 選挙活動だけでもなかなか大変なことですが、それでも、自治組織として、人々と共に闘うためには立ち上がるしかないというのが、高山俊吉や武内更一などの私たちの仲間のスタンスです。今回も武内さんは、そのために頑張っています。

 皆で生きていくために「新自由主義」に抗するという世界中の民衆・労働者の闘いと同じです。