身近な事柄 | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

ブログの説明を入力します。

 テレビの都知事選特集を見ていると「原発より子どもやお年寄りが暮らしやすい東京へ」みたいな「身近な事柄」に関心があるはず、的な誘導がなされていました。
 私自身の関心も常に身近な事柄であって、自分から遠い事柄にはなかなか関心が持てません。身近な事柄の中には、もちろん「目先の事柄」と言いますか、まず、日々の生活を成り立たせる為の仕事や税金のことがあります。ここにどうしても関心は奪われがちです。
 しかし、原発・放射能の問題は身近な問題だと思いますし、改憲もそうだと思います。逆にオリンピックは、ゼネコン企業や旅行業者などの法人にとっては身近かもしれませんが、私にとっては、テレビの中の出来事だし、せいぜい「観客」の位置。

 放射能や戦争って、10年前はそれでも、身近ではありませんでした、私にとっても。しかし、3.11以降、昨年の第二次安倍内閣以降、急速に身近な問題と感じます。

 歴史を顧みても、庶民の私たちが「目先の事柄」に追われるように仕向けた上、突如、戦争の時代が現れているように見えます。廊下の奥からぬっと。急に身近な人が戦争に動員されていく。それは、裁判員制度のように過料付きの義務を新設(「現代の赤紙」と呼ばれてます)するのか、アメリカのように経済的に仕向けるのか(就職口としての戦争)。

 いずれにせよ、何が「身近な事柄」かは、私たちが判断しましょう。テレビは、原発に対して公平ではありません。ゴールデンタイムに原発反対を明確に語るタレントはいないですよね、結局は。