今、この瞬間を大切に | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 このアンデルセン童話のメッセージは、その瞬間瞬間を大切にせよ、というものです。先の事ばかり考えているのではなく、今を大切にしろと。「今を生きなさい」と。

 う~ん、この歳でこそ、よくわかります。子どもと手を繋ぐ一瞬、「パパ、遊ぼう」と言われる朝、美しい夕暮れ、夏の到来を感じる日、紅葉の一瞬、さらには、マラソンの35キロの地点の地獄の瞬間ですら、貴重な瞬間だと思えます。

 しかし、若い時はぜんぜん。20代前半まで、桜なんて見たことありません。目の端っこには写っていたかもしれませんが。とりわけ、司法試験受験生の頃は、先のことというよりも、目先のことだけ考えていました。早く抜け出したい、早く街に復帰したい、早くこの「司法浪人」時代を突破したいとばかり考えていました。周りはバブル期に向かう上り坂の時代(80年代後半)、なんだかイケイケ感、遊ばにゃ損、ってなノリでした(に見えました)。

 今でこそ、あの時代にああいう風に過ごしたことも個人的には豊かで充実した修行の時代だったんだなあとは思います。

 やってる最中は無我夢中、周りの風景なんて目に入らない、そういうことは多いと思います。

 しかし、ストーリー(人生)はいつか終わるんだ、だから、一瞬一瞬が大切なんだ、と。全ては過ぎ去るのだから、その瞬間に感謝して生きよ、ということなんだと思います。
 
 年取って振り返るとわかることなのでしょう。しかし、きっと、今日この日のことも、大事だったんだ、楽しかったな、と思い出す日は来るのでしょうね。
          一瞬一瞬、丁寧に。出会いを大切に、ですね。