「人質司法」って? | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 「自分がやりました、と言えば、勾留から解放される」、逆に「やっていなから頑張って否定したり、黙っている」と勾留が続く・・・これが人質司法と言われる現状です。

 まあ、そんなもんだろ、って思うかもしれません。だって、そもそも逮捕されちゃった時点で、なんか疑わしいんじゃないの?警察が間違うことなんてないでしょ?みたいな。

 しかし、もし、我が身に起きたら? ある日、まったく身に覚えのないことで逮捕されたら?
 
 その時は、誰もあなたのことを信じてくれません。「接見禁止」という処分がつくと弁護士としか会えません。

 そんな状態の中、「やった、って言った方が早く出られるんだぞ」とか「弁護士は無責任だからな」とか「国家権力に逆らってもろくなことないぞ」などと毎日のように刑事や検事に言われたら・・・。

 やってなくても、やったと言ってしまうのです。これは現実です。人間、密室に監禁され(勾留、ですが)、詰問されれば、楽になろうとする、そうしなければ精神の異常をきたすようなことは現実にあるのです。これが、「人質司法」による「自白」獲得の手法なのです。

 警察も検察も、取り調べられる側が「録音」等記録することを徹底的に嫌うのは、後ろめたい方法がとれないからです。そうじゃなければ、隠す必要なってないでしょ?

 ともかく、昨日、黙秘の被告人の保釈がようやく認められ、本日、釈放されました。メリークリスマス♪ これから、無罪に向けての闘いです!