10年前、10年後。 | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

ブログの説明を入力します。

『ごめんなさい』は、2004年に出た親子の対談を集めた本です。私と父金寿のも収められました。ブルースオズボーンという写真家による、私と父、私と息子の写真付きで、2006年に父が亡くなったことを思うと家族の記念となりました。

 この本の中で、「僕は、5歳になる息子とはけっこう遊んでいるほうだと思います。まあそれもね、デモとか連れてっちゃうんだけど。プラカードとか一緒に作ったりして。『有事法制はんたーい』なんて、息子は時々思い出したようにいうもんね」とか、「今の社会情勢は親父が戦前にくぐってきた頃のようにキナ臭くなってきている。ここを何とか押しとどめなきゃ。」と話しています。

 『茶色の朝』は、やはり2003年頃翻訳されて流行った本ですが、違和感をやりすごしている内に、抵抗出来ない時代になってしまうファシズム・全体主義の話です。
 
 今から、約10年前は、有事法制、盗聴法、国旗国歌法などがドンドン成立した時代、じわじわと軍事体制に向かっていた時代です。その頃から、時代の危機意識は高まっていたと思います。

 そして、遂に、国家安全保障(軍事)会議が設置され、秘密保護法が成立されようとしています。

 戦争も原発事故も、天災ではありません。人が選んできた選択の行き着いた結果です。人が選ぶ事である以上、私たちは選ばないことも出来ます。「歴史は繰り返す」というのは、自然法則ではありません。繰り返しがちの歴史をどう革新していくかが、今、問われています。10年後を選ぶのは今です。 
$御苑のベンゴシ 森川文人のブログ