本を読むことは抵抗である。 | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 本を読むってそれ自体楽しいですよね。本という物自体好きですし♪
 ブラッドベリの『華氏451度』では、本を所持するすることが禁止され、見つかれば逮捕される世界が描かれています。華氏451度とは本=紙が燃え始める温度ということです。
 テレビを見ることは許され、というか、むしろテレビモニターの前に居ることを「強制」されているような話だったと思います。
 
 そうすると人々はものを考えなくなり支配しやすいから、ということなのですが、気持ち悪いのは、1953年に近未来ディストピアSFと書かれた小説が、今となっては、ほぼ現実、という点ですね。忙しくて、疲れて帰ったら、本なんか読む気にならなくてテレビをぼーっと見ている、という人も多いかと思います。

 確かに、テレビを見るというのは極めて受動的ですし、本を読むというのは主体的で疲れる行為でエネルギーを使います。しかし、それが「考える」ということだし、現実や自分の行っていることに「思考を巡らす」こと自体、異議を持つことにつながりやすく「抵抗」の温床になる、という訳です。それ故、本というのは大事だよ、という話です。まだ、本を所持していても逮捕はされないのは救いです。

 ただ、どうしても、「増殖」しがちなので、焚書ならぬ「島流し」の刑(ブックオフ送り)に処されがちですが・・・。
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