ルリユールおじさん | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 『ルリユールおじさん』をご存知でしょうか。ルリユールおじさんとは、壊れかかった本を、製本し直してくれる、それを仕事としているおじさんのことです。いせひでこさんの、とても美しい絵本です。植物が大好きな女の子とルリユールおじさんとの交遊を描いている絵本です。
 これを、今も、時々、娘が寝る前に読聞かせします。いや、もちろん、この本だけではないのですが、私はこの本が好きなのです。
 パリの街の風景の絵が素敵だし、話も素直で、いい話です。ルリユールというのは、この本で始めて知りましたが。

 何かを伝えていく方法として、本を読んだり、話を聞かせたり、手作業を伝えていくようなことって、いいなあと思います。アナログなことが、生きる基本ですよね。デジタルに食べることも、暖まることも、出来ない。音楽も、アナログな方が好きだなあ・・・これは好みでしょうけど。

 レイブラッドベリの『華氏451度』もジョージオーウェルの『1984年』でも、本を読むのではなく、モニターの前で、24時間、一方的に情報を与えられる続けることが要求されるような世界がディストピアとして描かれていたと思います。本を読むことは考えることに繋がり、テレビモニターの前に座ることは思考を停止させ洗脳することが可能だからです。

 テレビを見ていると、手放しに「オリンピック、東京開催おめでとう」一色かのように洗脳されそうです。
 テレビを消し、本を読む、話す、そして考える・・・。そんな時間を多く持ちたいと思います。
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