『日常生活の冒険』 | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

ブログの説明を入力します。

 この『日常生活の冒険』という本は、19歳位のとき、いわゆる自分のバイブルのようなものでした。貸してもらったのですが、確か一晩で読みました。主人公は「20世紀後半の人間は、生きる目的が異ならないので構成的相違の品種が少ない、というふうにこの文章は活用できる。20世紀人間はたれもかれも核爆弾で殺されるというその目的が異ならないので構成的相違の品種が少ない、というわけなんだよ。そこで、俺は、自分の能力をフルに発揮して、自分だけでも他のホモ・サピエンスとは構成的相違のある別品種になりたいんだよ。…俺は、自分流に、この日常生活の世界を冒険的に生きようとしている、そして20世紀後半の日常生活における冒険家という、構成的相違のある別品種になるんだ。おれが、きみをコーチして一緒に冒険させてやるよ。」と語り、また、「人間の死のいちばん恐ろしい死は世界の最終戦争の日に地球上のあらゆる町でいっせいに死んでゆく連中の死だと思うんだよ。その時にはもう誰も、生者のあらん限り死者は生きん、などと歌えないのだからなあ!」と語ります。

大江さんはいま、「私はいま日本人の本質的なモラルとは、次の世代を生き延びさせるべくつとめることで、すべての原発を廃止する決意を示すのがその始まりだと考えます。」と述べてます。一貫したものを感じます。

 タイトルがいいですよね♪ 日常生活の冒険という。日々を冒険的に生きましょう!
 
 $御苑のベンゴシ 森川文人のブログ