そのような状況の中で行われた1923年のメーデーでは、今と同じく「労働者に国境はない」という演説もなされていたとのこと、つまり、国内で朝鮮人労働者と日本人労働者の連帯の芽はあったということです。
しかし、問題は、その直後である9月に、国家の策謀があったにせよ朝鮮人・中国人の虐殺があったということです。
現在も新大久保では「良い韓国人も悪い韓国人もどちらも殺せ」などというプラカードを掲げた排外主義のデモがなされる状況です。
二度と、関東大震災時の虐殺のような歴史は繰り返さないと言い切れるのでしょうか。
『アリランの歌』のキム・サンは1923年以来、朝鮮人は日本人を信用しないし、日本人も朝鮮人を信用しない」と述べていますが、そのままでいいのか。
民族・国家、そして国際連帯。この辺りを深め、2013年、90年経った今、述べるにふさわしい言葉を見つけ、伝えられれば、と思います。
