当時、クロスオーバーと呼ばれていた(その後、フュージョン)洗練されたテクニックと楽曲の音楽も盛り上がりつつ、パンクも出てきた時代です。
大学祭に忍び込んで、デビューした年のサザンを大教室で見たり、RCも初めて見たのは、もらったタダ券で行ったジョニールイス&チャーの前座でした。
チャーの野音のフリーコンサートも行ったな。四人囃子やウシャコダなんてバンドも渋谷の「屋根裏」というライブハウスに見に行ってました。
ともかく、インターネット、YOUTUBEはもちろん、テレビの録画も出来ない、情報がほとんどない時代だったので、「一期一会」の感覚でライブが見たかった。「フィルムコンサート」なんていうのもあったな、クリーム、レッドツェッペリン、ジミヘン等。あと、聞きたかったから新宿の中古レコード屋とか輸入盤屋とか。レスポールやストラトを見るだけの楽器屋さんも。
中学生の頃から背伸びして、そういう「ロックの場所」に行くと、凄く大人の世界を感じました、当時は。そして、なんかイケナイこと、そのもっと上の世代の大人が薦めない、自由な世界、ということを感じました。
あの感じ、禁止されながら極めて豊かで魅力的な世界、今だと何なんでしょう? 音楽を通じて世界中の仲間と繋がるという感覚もありました。
永遠に若く、メインストリームにあると思っていたロックも、気がつくとオジサン世代の象徴になっているような。
だけど、ロックから拡がる世界、さかのぼってブルースやファンクやレゲエにつながる世界にある、自由への渇望みたいな感覚は今も魅力的だと思います。
