お盆も明けて


少しだけ空気が変わった気がしますね😌



とは言え


まだまだ昼間は暑さが堪えます💦




さて早速ですが


バイクの日(8/19)だった

昨日のご報告をさせていただきます。






日曜日に朝イチでピットインされたHSKさんのダエグファイナル


何台か持っとるファイナルのうちの一台です。

いっちゃん大事にしとるやつです。

新車よりキレイです。





今回入庫いただいたのは、ヘッドライトの不具合。


点いたり点かへんだりという厄介な症状です。




詳しく症状を聞くと…


まず、バルブ(電球)は自分で換えてみたが変わらずということでバルブ不良の線は消えます。

ヒューズも念の為換えたが変わらず。


次に、一度点いたら消灯することはない。

(ここ大事)



ZRXシリーズは、始動時のバッテリー電力節約の為にキーオンではヘッドライトは点灯せずに、エンジン始動と共に点灯する仕組みです。


この仕組みを説明すると、ムズい話になるので簡単に解説すると…



ヘッドライトリレーで制御されてるこの仕組み

キーオンではヘッドライト点灯の指令は送らず、エンジンの点火信号を拾って点灯の指示を送っています。


つまり、「点灯しなさいよ」という指示を送るだけがリレーの役割であり、点灯してしまえばあとは知らんぷりです。

もっと分かりやすく言うと、エンジン始動でヘッドライト点灯(リレーからの指示によりライトオン💡)、その後リレーを外してしまってもヘッドライトは点灯したままです。


点いてしまえば、なくても良いものということです。




待てよ


さっきの「ここ大事」の部分

    

一度点いたら消灯することはない



つまり、点かないことはあるけど点いたら消えない。

もし電源ハーネスが断線しかけてたら、点いてる状態から消えることもあれば再び点くこともある。

となりますからね。


そこで

最初はリレー本体を疑いました。

リレーが作動したりしなかったりという症状に合致するからです。


一旦リレーを交換して様子を見てみるか…とも思いました。




エンジンかけながら色々と試してる時に、ネックあたり(よく断線しがちな部分)のメインハーネスをゆすってみたら

その時消灯してたライトが点灯したのです!


もちろん、リレー本体の線も消えてはないけど、ハーネス内の接触不良の可能性が高いですね。

めっちゃイヤやけど笑💦


その後、同じくハーネスを揺さぶり続けましたが確かに再び消灯することはありませんでした。

それを数回繰り返し、ほぼリレーの回路に不具合があると断定!




長々と話しましたが😅


それらを踏まえて

ここから不具合箇所を突き止めていきます。







配線図と睨めっこしながらリレーからのハーネスを辿っていく老眼には辛い作業💧



まずはリレー〜イグニッションコイル間(点火信号)の断線を調べてみました。

点火信号が途中で断線•接続を繰り返してるとすれば、繋がった瞬間にヘッドライトは点灯するので辻褄は合います。


通電を調べながらハーネスを揺すってみるけど通電状態は良好。





そこで、次はヒューズボックスへと繋がっている電源ハーネスを調査。





ヒューズから




リレー電源へと通電させ



ハーネス揺すってみると…

通電がいきなり不安定になりました!

フラフラっと!

ちょっと嬉しい瞬間イエローハーツ


リレー自体を作動させてる電源供給線の不良がかなりクサいです!




さらに、ハーネスを揺らす箇所を追い込んで行き

断線箇所の断定を狙っていきます!


機器による調査もできるのですが、まずはアナログに😅




できるだけメインハーネスにメスを入れたくないという思いもあり

手作業による断定の調査を続けること1時間あまり





メーター下のこのあたりと断定ビックリマーク


ここからはもう、少しずつ剥いでいくしかないです!




そして




ついに、見つけました照れビックリマークビックリマーク


メインハーネス内でここまでキレイに切れてるのも珍しいです💦



さらにテープを剥いで

切れた箇所を確認してみました。








ここです!

雑っ!!!


何と雑い接続のしかたアセアセ

これ、もちろんメーカーの仕業です笑






こんな感じでカシメてるのですが…

これじゃ切れても…というか、抜けてもおかしくないですね😅




まず、この部分が疲労した原因ですが



元々、結束バンドによるハーネスの固定がキツすぎてハンドルを切るたびにストレスがかかってたと推測されます。

現に、ハンドルを左いっぱい切った時にはハーネスがパンっっパンに引っ張ってましたので。


車体を駐める時やハンドルロックかける時は必ず左にいっぱい切ることになるので、その度にハーネスが引っ張られてたと考えると…

弱い接続箇所は切れてもおかしくないですね。


画像は、少し緩めて結束バンドで固定し直した図です。

ハンドルロック状態でも少し余裕のある状態です。

最初から、ちょっと余裕持たせとけよって思いました。



さて

そうなると、このハーネスだけでなく他の部分も心配になりますよね💦

面倒ですが、巻いてるテープを剥いで他の箇所も点検しておきました。



そして



切れてた部分は、ただ接続するだけでは再発が心配なので、接続を全て解いて、イチからカシメをやり直しておきました。

絶対に外れることのないカシメ方で😉ビックリマーク


自動車の整備工で修行してた頃に習ったやり方

ギボシ端子の圧着が苦手な方、伝授しますのでお問合せください笑





そんなこんなで




ライトオ〜〜ン✨✨


気のせいか、以前より明るくなった気すらしますね。

理論上、絶対に気のせいですが🙂




エンジン始動せなライト点けることができない仕組みので、タンク下ろしてる状態で試し点灯ができなくて

ドキドキしました💧

あーよかた🙃







作業完了✅


答えが判ってたら30分も必要のない作業

見えない敵と闘うツラさですね。





最後の仕上げに



触ったところ全て磨いて、キレイにする…というか、元のキレイな状態に戻しときました💦





スクリーン外したインナーのあたりもコートしときましたが、あまり変化なし笑

ええことしようと思ったけど、元がキレイすぎて😥





とにかく



この車体




触るの





気ぃ遣いますわ〜アセアセ








HSKさんのダエグ、無事ヘッドライト点灯

の巻



でした。