じゃあ、今度は成年後見制度のことを「全っっっく知~~~らない」、

という人のためにどういうときにこの制度が使われるのか、

ということを書いてみます。



ひとつめは神田織音(かんだおりね)さんのお話から。

(聞いたのとちょっと違うところもあるけど許してね☆)



その姉妹は二人で仲良く暮らしていました。

お姉さんは90歳。妹さんは88歳。

ふたりとも少し物忘れがありましたが、

昔からコツコツと貯め込んだ3000万円の貯金で

協力して生活をしていました。


ある日、そんな二人のところへ

「家の診断をする」と名乗る男がやってきました。

「僕のおばあちゃんも田舎で1人で暮らしてて、

がんばっているんだ。僕はおばあちゃん子で…」と、

おばあちゃん想いのその男を二人は親近感を持ちました。


「ちょっと床を調べさせてね」という男を二人は疑うこともありませんでした。

5分ほどして男は戻ってきました。「大変だよ、おばあちゃん。

奥の方にシロアリがびっしり!早く駆除しないと、

この家すぐに傾いちゃうからすぐに手配するよ」。

もちろん2人は疑いもせず、男の言うなりにしました。


シロアリ退治は無事に終わり、数日後20万円の請求書が来ましたが、

二人は疑うことなく男に支払いました。


男はその後も何度となく二人のところを訪れ、

二人も男が来るのを楽しみに待つようになりました。


ある日、男は「シロアリがいないか、見させてね」といって、

再び床下の中に入りました。

そして、戻ってくると「シロアリはいないけどね、

柱がだいぶやられているから補強した方がいいと思うよ。」と言って、

新たな工事を勧めました。

男のことを全く疑うことのない二人はすぐに承諾し、

工事に取りかかってもらい、今度は数百万円の工事代金を請求されます。


そんな二人のことは、悪徳業者のリストに載ってしまいます。

お金の取れそうな二人のところへアリが群がるようにやって来ました。

そして二人の3000万円あった貯金は、みるみる消えていきました。


その貯金も使い果たしたところへ男がやってきて、こういいました。

「おばあちゃん。大事な家だからさ、お金がなくてもね、

土地と家を担保にお金を借りて直したほうが良いよ。」と、言い始めました…。




とまあ、こんな話です。


こういう姉妹を悪徳業者から守るのは、いったい誰でしょうか?

子どもたち? いえいえ、この姉妹には子どもはいませんでした。

近所の人? お節介なおばちゃんが近くにいればいいですが、ここは少し離れた一軒家。

役場の人? それこそ、「一肌脱いでやろうか」なんて行政マン、あなたのところにいます?

        (熱心な行政マンの皆さん、ごめんなさいm(_ _ )m)


だいたい、悪徳業者はこう言いますよ。

「ちゃんと本人の同意をもらってやってんだよ!」ってね。

合法的に悪いことをする。だから、悪徳業者なんですね。


それに対抗するのが「成年後見制度(せいねんこうけんせいど)」なんですね。


この姉妹は「後見人(補佐人・補助人)」の申し立てをしていたら良かった。

そうすれば、不当な契約を取り消す(取消権)ことができたのです。



つづく 。)


2つめの話は明日朝に^^

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あんまり深入りすると知識のなさがばれてしまうので制度の話はもう止めようと思ったのですが、自分の勉強のためにも、ちょっと調べてみました(-^□^-)



もう少し深入りしていきます。



まずは法定後見の中の「後見」「保佐」「補助」になる人(=守られる人)は、どういう違いがあるか、ということから見ていきます。



「後見(こうけん)」…ほとんど判断できない人

「保佐(ほさ)」…判断能力が著しく不十分な人

「補助(ほじょ)」…判断能力が不十分な人



これを決定するのは裁判所なんですが、実質的には医師でしょうね。決定するためには医師の鑑定書というものが必要になります。補助のように軽い人は診断書で足りるそうです。



つぎに、本人の判断を手伝う法定後見人(=守る人)は、どんな判断を手伝うことができるのか、ということを見てみます。



 財産管理に関すること

これはなじみ深いと思いますが、預貯金の管理、不動産などの売買。

悪質業者から高級羽毛布団を買わされた。

これを取り消すことは財産管理に関することですね。



 身上監護(しんじょうかんご)に関すること

これは生活、療養看護に関することです。

介護保険の契約や入院の手続きなどがこれに当たります。



大きく分けてこの2つです。



これらのことはもちろん勝手に行うことはできません。本人の意思を尊重して行わなければいけません(身上配慮義務、といいます)



法定後見人(=守る人)は、こういったことを代理で行う(代理権)、同意する・取り消す(同意権・取消権)ことができます。



ただし、「保佐」「補助」の代理権は、後見の申し立てするときに認めてもらわなければいけません。それは本人にある程度の判断力がある、と認められているからです。



また、「後見」は日常生活に関係すること以外のすべての法律行為に立ち入ることができますが、「補助」は申し立てをするときにどの行為に立ち入るか、本人の意思を聞いて選ばければいけません。「保佐」は、「後見」と「補助」の中間の役割、という程度に覚えておけばよいのではないでしょうか。



この他、(追認権)というのもあるようですが、

あまりパッとしないので省略します(-^□^-)


つづく 。)


明日いよいよ事例へ!

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昨日「成年後見制度(せいねんこうけんせいど)」の研修を聞いてきました。


「成年後見制度」って、よく耳にすると思うんですが、いかがですか。

以前よりは浸透しているかもしれませんが、どんな制度なのか知らない人も多いと思います。

今日は成年後見制度というものがどういうものか、“できるだけ分かりやすく”を心がけて記事にしてみます。





この制度は2000年、平成12年から始まった制度です。

ちょうどこの年、もうひとつ大きな制度が始まっています。

ご存じでしょうかね。



……そうそう、「介護保険制度」です。

よく「成年後見制度」と「介護保険制度」は車の両輪だ、

って言われてたんですが、


「ホワイ?┐( ̄o ̄)┌」でしょ♪



ちょっと横道にそれるのは、説明に自信がない表れ?(;^_^A
気を取り直して。



私たちは、知らない間にいろんなことを「判断」「決断」しています。

「どんな仕事に就きたいか?」

「付き合っている彼(彼女)と結婚するべきか?」

「今の子どもの行動を叱るべきか?」

「夕飯は魚にしようか、肉にしようか?」

「飲みの誘いを断るべきか?」

いろんなことがあります。



どんな些細なことでも、どうしたらいいか、判断しているわけですね。

「やりがいがあるからこの仕事を選ぶ」

「この彼(彼女)だったら私を幸せにしてくれそう」

「良い子どもに育って欲しいから、今叱っとこう」

「コレステロールのことを考えて魚にしようかな」

「金がないけど、つきあいだし…あ~、困る困る」

判断する理由もさまざまです。



ところが、歳を取っていくとそういう判断力が衰えてくる人もいます。

例えば、認知症になった人たち。

でも、そうなった人でも、次々に身の回りに起こってくる出来事を判断して生きていかなくてはいけません。

でも、間違った判断、自分の不利益になるような判断をすると、たちまち困ってしまう。

例えば、悪徳業者にだまされて高額な必要のない家のリフォームをさせられて貯めていた預貯金が0円になってしまった、とか。



「判断する力が衰えている人を助けてあげる人を決めておく」、これが成年後見制度です。成年後見制度の中の「法定後見」といいます。



付け加えておくと、認知症に限らず、知的障害や精神障害など、判断能力に支障がある、という人はこの制度を利用することができます。



「助けてあげる人」は3種類います。その人の判断能力に応じて、です。低い人から「成年後見」「保佐」「補助」です。それぞれ「成年後見人」「保佐人」「補助人」といいます。どんなことを判断してもらうかということを、あらかじめ決めておきます。

「誰がどうやって後見人を決めるのか」というと、裁判所なんですね。裁判所は悪いことをした人が行くところだけじゃないんですね。でも、ちょっと引いちゃいますね。足が向かない、というか。



さっき「成年後見制度と介護保険制度は車の両輪だ」って書きましたが、どういうことか書いておきますね。


介護保険が始まる前は措置(そち)といって、どの人にどんなサービスを使ってもらうかは、行政が決めていたんです。でも、今は介護サービスを受けるときは自分でケアマネやサービス事業所を選んで契約を結ばないといけません。でも、認知症になっている人たちは、その事業所と契約してもいいかどうか判断するなんて難しいですよね。だから後見人などを決めてちゃんと契約を結びましょう、ということだったんです。



でもどうですか。あまりそうなっていないですよね。

誰が契約しているか、というと、家族です。



これって日本の文化なのかなあ、と思うのですが、本人の判断能力を家族に委ねるということがごく当たり前になっていますね。病気の告知なども、少し前は家族に「告知してもいいか」と許可を取ってから本人に告知していたようでしたからね。

それと、ドイツなんかも同じように成年後見の制度があるんですが、制度の利用者は日本に比べて格段に高いらしいですよ。

本人主義というか、個人主義が当たり前の欧米と日本とではそのあたりのことで制度の普及に違いがあるような気がしますが、どうでしょうか。



それと、もうひとつ。さきほどの「法定後見」に対して「任意後見」というものがあります。これは判断能力が正常な今のうちに助けてくれる人を決めておく、というものです。




(つづく。)





「次回は事例を通して

この制度の問題を斬る!」

なんちゃって。

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