「自立支援の問題点」を考えてみました。




私の中では「自立支援の問題点」とはたったひとつ、です。

それは「行き過ぎた自立支援は人を生きにくくする」ということです。
このシリーズのいちばん初め に書いたことがそうです。



自立支援を目指すときに、自立支援にむかうための方法をとります。

自立支援の理論、方法論と言っても良いでしょう。

その方法論に当てはめることで自立を目指していける、ということになっています。



医療の目指す「自立支援」は分かりやすく言うと、「病気を治す」ということです。

その目的に向かって医療は進歩していきました。

そのおかげで、昔ならばすでに死んでしまうような病気でも

現代では治ってしまったり、命を延ばしたりすることができます。


しかし、残念ながら未だに治せない病気がありますし、死ぬことは避けられないですね。

初めに書いた「うまく死ねなくなっている」というのは、

医療の専門性を突き詰めた結果であると思っています。

現在、人類が持っている最高の医療を施しても、

世の中にあるすべての病気を治すことはできません。


つまり、医療における「自立支援」も、“できるもの”と“できないもの”とがある。

科学の限界です。それをすべて“できるもの”と錯覚して、

できる限りの医療を提供することで「うまく死ねなくなっている」

という現状があると思うのです。

現在、医療が持っている最高の方法論に当てはめても、救えない人は必ずいるのです。

そんな人がいるのに、無理にその方法論を当てはめようとする害を

「行きすぎた自立支援」だと私は思います。例えば、延命治療がそれです。




これを介護に当てはめるとどうなるでしょうか。




続く 。)



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「自立支援を目指す」ことで「効率化が図れる」、ということを前回書きました。

今日は「自立支援を目指す」とこんな成果が期待できる、ということを書きたいを思います。



何度も同じことを書いてしまいますが、これは私の主張がブレてしまっているためだと思います。私の本心は「自立支援を目指すことはOK」という立場なのに、「自立支援NO」の結論を導こうとするからです。




まあ、ぐだぐだ言ってないで書いていきましょう。



医療や介護を例に挙げて書きたいと思います。




ひとつめは「効率化が図れる」ということです。
社会保障は「ひとりでは生活ができなくなった人を助けるもの」です。

つまり“自立した生活ができなくなっている状態の人”が社会保障の対象になる人です。

それが、社会保障の力を借りて“自立できるようになった”ときは、

社会保障が必要なくなります。

そして社会保障の費用が増大しなくてすむ、スリムになる、効率化が図れる、ということです。




次には「専門性が高まる」ということを挙げておきましょうか。

医療は「病気を治す」ことを目標に掲げ、現在も進歩しています。

その昔、まじないや祈りによって病気を治そうということもあったようですね。

それに比べると、人体の構造や働きを調べ上げ、病気になる原因を明らかにし、

その治療法を追求する。そのおかげで医学は細分化され、発展していきました。

例えば、内科は呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、神経内科などに分かれていますね。

それぞれの専門分野に分かれて、その専門性を追求していっているのです。


「専門性が高まる」と「その分野が発展する」ということが言えると思います。

それは科学的で論理的な世界です。



そして、3つめは、なにより「その専門性を患者さんが望んでいる」

ということじゃないでしょうか?

これはとても大きなことだと思います。

私たちが病気を患ったとき、「病気を治したい」と思いますよね。

「治らなくて良い」と思うことは、ほとんどないんじゃないでしょうかね。



これを介護に当てはめて考えてみます。



介護においても、「隅々まで体を洗って欲しい」、

「トイレに行くのが面倒だから、下の世話をして欲しい」と、

喜んでヘルパーを迎えてくれるお年寄りはいないでしょう。



個人的に趣味として喜ぶ人は別として…(笑)


それより、「人の世話にならずに人生を全うしたい」

「自分のことは最期まで自分でしたい」という考え方のほうが自然ですよね。

そんな期待に応えるのが、「介護における自立支援」の目標だと思います。




さて、次に「介護における専門性」ですが、

もちろんこれは医療に比較できるほどの専門性が介護には備わっていない、

と考えられます。現在模索中、でしょうか。

例を挙げていうと、「介護予防に効果がある」ということで

「運動器」「栄養」「口腔」のケアに対して報酬が得られるということがありました。

これらのケアには「自立支援にむかう根拠」が示されました、内容はともかく。

その他にも「トランスファーの技術」だったり、「認知症のケア」だったり、

「バランスのとれた食事」だったり、介護にはいろんな分野の知識や技術が必要です。

でも、介護特有の専門性というか、いろいろな分野の専門性を総合しているのが

「介護」なのかもしれません。


話がそれてしまいましたが、そういった専門性を追求しようとするときに、

「自立支援に向けて」という目標が定まっていると、

その目標に向けたケアが行われることが期待されます。




そして、要介護状態だった方が少しでも自立できて、

介護保険がいらなくなり、介護保険費用が少なくて済む、ということです。



以上、「自立支援を目指す良いこと」理由を書いてみました。

あなたはどう思われますか?




次回、とうとう「自立支援の問題点」へ。


続く 。)


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さて、以前に伊藤さんの研修会 を基に社会保障のことを書いていましたが、

今回は「自立支援」というものを考察しながら、社会保障をみていきたいと思います。


ずいぶん間が空いちゃってしまいましたが、

「どんな記事にしようかな」って、ず~~っと、構想を練っていたんです。

でも未だに迷っています^^;

まあ「こんな考えの人間もいるんだ」って、いう程度に読んでいただけたら、

本望ですm(_ _ )m


さて…。



「自立支援」とは最近よく使われる言葉、というのが、

この前紹介した著書 で言われています。ちょっとだけ、紹介しますと…。



「自立支援」という言葉は、介護保険制度や障害者自立支援制度などの創設目的の一つとして、最近よく使われるようになってきました。現代社会は、個々人が自らの生活を自らの責任で営むという自立した生活を送ることが基本です。しかし、疾病や企業の倒産、現役から引退する高齢期など、自分の努力だけでは問題を解決できず、自立した生活を維持できなくなる場合が生じてきます。(中略)社会保障は、こうした場合に社会保険制度や社会福祉制度を通じて金銭やサービスの提供を受けることにより、自らの意思に基づき、自分の責任と判断により行動できるようにすること、すなわち自立を支援することを目的としています。(『新・介護福祉士養成講座2 社会と制度の理解』中央法規出版)



私が思うに、「自立支援」という言葉は、最近もてはやされてはいますが、新しい言葉ではないと理解しています。例えば、医療保険では「病気を治す」。雇用保険では「職業紹介、職業訓練」。生活保護では「仕事に就きましょう」。これらのことは、すべて「自立支援」でくくっても良いと思います。

古くから「病気を治す」ということは取り組まれていますね。そうして医学は発展してきました。昔では手に負えなかった病気も治すことができるようになっています。そして、病気療養が必要な方でも病気が治ることによって、社会復帰できるようになります。この流れが「社会保障(医療保険)のお世話になっていたけど、病気が治ったので社会保障が必要なくなり、再び社会生活を送ることができるようになった。」つまり、「自立」への「支援」ができた、というわけです。

つけ加えて言うと、先進的な医療機器や治療技術などによって、より早く治癒に向かおうということも起こっています。これは「社会保障の効率化」と言えるかもしれません。少し強引かもしれませんが、「自立支援」は「社会保障の効率化」に貢献するのだと思っています。




さて、ここまでで「社会保障と自立支援」をまとめてみようと思います。

「社会保障」は困っている人を助ける制度ですが、

今後社会保障を必要とする人が増えていくことが予想され、

「効率化できるものは効率化しよう」という流れが出てきています。

その方法のひとつが「自立支援」。

社会保障で助けてもらわなくても自分で頑張っていくことができるようにしましょう、

ということです。



私のブログに似つかわしくない小難しいことばかり書いて恐縮です。

実は、こうやって頭を使う記事を書くのは疲れますし、

できれば避けたいところなんですが、伊藤さんの研修で刺激を受けたので、

こうして長々と書いているわけです。ふ~っ…。



さて、このテーマの着地点を決めておいたほうが分かりやすいと思うので、

私の主張を始めに…。



私はこの記事を通して「自立支援」の問題点を挙げようと考えています。

伊藤さんの事業所はそういう価値観を重要視していない、と思うからです。

「全くない」というと怒られちゃうかもしれないので、

「価値観は他にある」というのが伊藤さんの事業所の姿勢ではないかと思います。



ただ、私は「自立支援」を目指すことは悪いことではない、とも思っています。

むしろその分野が発展するためにはとても大切なことだと考えます。

ですから、誤解のないように、問題点を挙げる前に、

まず「自立支援の良いところ」を書いていきたいと思います。


続く 。)



こんな小難しい記事が

あと○回も続きます。

読みながら寝ないでね^^v

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