「自立支援の問題点」を考えてみました。
私の中では「自立支援の問題点」とはたったひとつ、です。
それは「行き過ぎた自立支援は人を生きにくくする」ということです。
このシリーズのいちばん初め
に書いたことがそうです。
自立支援を目指すときに、自立支援にむかうための方法をとります。
自立支援の理論、方法論と言っても良いでしょう。
その方法論に当てはめることで自立を目指していける、ということになっています。
医療の目指す「自立支援」は分かりやすく言うと、「病気を治す」ということです。
その目的に向かって医療は進歩していきました。
そのおかげで、昔ならばすでに死んでしまうような病気でも
現代では治ってしまったり、命を延ばしたりすることができます。
しかし、残念ながら未だに治せない病気がありますし、死ぬことは避けられないですね。
初めに書いた「うまく死ねなくなっている」というのは、
医療の専門性を突き詰めた結果であると思っています。
現在、人類が持っている最高の医療を施しても、
世の中にあるすべての病気を治すことはできません。
つまり、医療における「自立支援」も、“できるもの”と“できないもの”とがある。
科学の限界です。それをすべて“できるもの”と錯覚して、
できる限りの医療を提供することで「うまく死ねなくなっている」
という現状があると思うのです。
現在、医療が持っている最高の方法論に当てはめても、救えない人は必ずいるのです。
そんな人がいるのに、無理にその方法論を当てはめようとする害を
「行きすぎた自立支援」だと私は思います。例えば、延命治療がそれです。
これを介護に当てはめるとどうなるでしょうか。
(続く
。)
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