「あり方検討会」の結論で

自立支援論議は十分になされないまま、

中間まとめとされました。


「これは”中間”まとめだから、

後日、”最終”まとめがあるだろう」


いえ、それはないでしょう。

実は、この中間まとめ、

H25.1に出たものですから

それからもう、1年半になります。


実際に中間まとめを受けて

具体的な政策が動き始めています。


中間まとめで出された10つの

検討すべき課題への対策としては、

ケアマネジャーの研修を見直す、

地域ケア会議を開く、

新たな様式を示す、などが

あがっているわけですから。


「自立支援の考え方が十分共有されていない」


はじめから言っていますが、

私はこれがクリアにならなければ

どんなに新しい様式をつくったって

地域ケア会議を開いたって

研修を見直したってダメだと

思っています。




じゃあ、どうするの?ということですが、

もうこれは、自分たちの力で答えを出すしかない、

そう思っています。


国が作るものを机上の空論と批判するだけでは

私は建設的でないと思っています。


少なくとも、自分のない頭を振り絞って

代案を示さなければいけない。


これこそ、大人としての責任。

…なんて、偉そうな口を叩きますが(苦笑)


ま、そもそも、自分の中に代案があってこそ、

このシリーズを始めたわけで(笑)




これからそんなお話をしたいと思います。


現場で働く人間にどんなことができると思いますか?




詳しくは次回から。



「みなさんはそれで納得ですか?」

と書きましたが、私はやっぱり納得できない

立場でなのでございます。




「自立とはなんぞや」のひとつとして、

「身体機能の維持・改善」がある。

これは非常に分かりやすい。

おそらく異論がある人は少ないでしょう。


もうひとつ、

自立支援型ケアマネジメントを進める上で

「意思、意欲、QOL(生活の質)の向上などの

要素」にも留意しましょう、ということでした。


「身体機能の維持・改善」に

「意思、意欲、QOLの向上」は

重要な要素だとは分かるけど、

意味、分からへん。


たとえば、検討会で話題になっていた

「要介護5の人には、

自立はないんですよね」と言った

デイサービスの管理者に対して

「意思、意欲、QOLの向上などの

要素にも留意しましょうね」じゃあ

答えにはならないのです。




この違和感、分かります?




要介護5の人でも身体機能の維持・改善の

可能性がある人には、そういう支援をおこなう

ことはあったとしても、

多くのケアマネが悩むのは、

それらが期待できない状態の人に

なにをケアマネジメントの目標にするか、

というところなのです。


利用者の意思を尊重する、としたところで

利用者に「どんな生活をしたいですか」と聞いても、

「わしには生きている価値はない、死にたい」

としか返ってこない人にどんな支援ができますか?

ということなのです。




そう思いませんか?




少し話を戻しますが、私は

「身体機能の維持・改善」と

「意思、意欲、QOL(生活の質)」の関係を

押さえておく必要があると思います。


2つのことは並列ではないと

私は思っています。


身体機能が改善されることによって

意欲が出たり、QOLが向上したり

するものではないのでしょうか。


あるいは、

身体機能の改善を目指すには

本人の意思は当たり前のように

必要ではないでしょうか。




つまり、意思や意欲やQOLは

身体機能を維持・改善させるための

条件であったり、改善したあとの結果であって、

それらの要素に留意するなんて当たり前の話。

「そりゃそうなんだけどさあ」ということなのです。




余談ですが、第7回の検討会で

とある委員さんがこう発言しています。




今回の検討を着実に実行していただいたからといって、

本当によくなるかどうかと私自身は全然自信が持てませんし、…

(某大学教授:○○氏)




この自立支援論議のことだけではなく、

7回にわたって論議されたものを指して

そう言っておられるわけですが、

この自立支援論議ひとつとってみても、

不十分な感は否めないと私も感じます。




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「介護支援専門員の資質向上と

今後のあり方検討会」は、

いよいよ最終第7回目を迎えました。


最後どんな自立支援論議が

おこなわれるかと思っていたら、

最終報告となる「中間まとめ」の案を

みんなで考える、といったものでした。

つまり、第6回目でほぼ議論は終わり、

報告書のまとめに対して

ああでもない、こうでもない

という意見交換みたいなものです。




報告書では10つの「主な検討課題」の

一番目に

「介護保険の理念である『自立支援』の

考え方が、十分共有されていない」

とあります。


これに対して私は、

「法律や通達などのどこにも『自立』の

定義がされていないんだから、

共有できないのは当たり前」と

思いました。




んで、この報告書に「自立」の定義が

どこかにされているかというと、

やっぱり私には、どれがそうなのか

まったく分かりませんでした。


ただ、ある委員がこんな発言をされています




私は今回の中間的な整理というのは

非常によくまとまっていると思うのですけれども、

その中でやはり整理されていないと思うのが

自立支援という理念の問題です。

(中略)

一番しっかり書いてありますのは同じページの一番下の○です。

「自立支援に資するケアマネジメントを進める上では、

身体機能の維持・改善に限定して考えるのではなく、

利用者の意思、意欲、QOL(生活の質)の向上などの

要素にも留意すべきである」と書かれております。

両方自立支援には含めるべきだと書かれております。




そして、最終的な中間まとめの中に


「自立支援のケアマネジメントを進める上では、

身体機能の維持・改善に限定して考えるのではなく、

利用者の意思、意欲、QOL(生活の質)の向上

などの要素にも留意すべきである。」


と、そっくりそのまま書かれています。




自立支援のケアマネジメントを進める上では

まず、「身体機能の維持・改善」が挙げられる。

それが「自立とはなんぞや」のひとつの

答えになるだろう、ということですね。


そして、そのほかに「自立」の定義として

「意思、意欲、QOL(生活の質)の向上」などの

要素が挙げられますよ、ということでしょうか。


この委員さんは、こういう解釈で

「自立」の定義がなされたと

思っておられるようです。




みなさんは、この定義で納得ですか?








そりゃそうなんだけどさあ。

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