「介護支援専門員の資質向上と
今後のあり方検討会」は、
いよいよ最終第7回目を迎えました。
最後どんな自立支援論議が
おこなわれるかと思っていたら、
最終報告となる「中間まとめ」の案を
みんなで考える、といったものでした。
つまり、第6回目でほぼ議論は終わり、
報告書のまとめに対して
ああでもない、こうでもない
という意見交換みたいなものです。
報告書では10つの「主な検討課題」の
一番目に
「介護保険の理念である『自立支援』の
考え方が、十分共有されていない」
とあります。
これに対して私は、
「法律や通達などのどこにも『自立』の
定義がされていないんだから、
共有できないのは当たり前」と
思いました。
んで、この報告書に「自立」の定義が
どこかにされているかというと、
やっぱり私には、どれがそうなのか
まったく分かりませんでした。
ただ、ある委員がこんな発言をされています。
私は今回の中間的な整理というのは
非常によくまとまっていると思うのですけれども、
その中でやはり整理されていないと思うのが
自立支援という理念の問題です。
(中略)
一番しっかり書いてありますのは同じページの一番下の○です。
「自立支援に資するケアマネジメントを進める上では、
身体機能の維持・改善に限定して考えるのではなく、
利用者の意思、意欲、QOL(生活の質)の向上などの
要素にも留意すべきである」と書かれております。
両方自立支援には含めるべきだと書かれております。
そして、最終的な中間まとめの中に
「自立支援のケアマネジメントを進める上では、
身体機能の維持・改善に限定して考えるのではなく、
利用者の意思、意欲、QOL(生活の質)の向上
などの要素にも留意すべきである。」
と、そっくりそのまま書かれています。
自立支援のケアマネジメントを進める上では
まず、「身体機能の維持・改善」が挙げられる。
それが「自立とはなんぞや」のひとつの
答えになるだろう、ということですね。
そして、そのほかに「自立」の定義として
「意思、意欲、QOL(生活の質)の向上」などの
要素が挙げられますよ、ということでしょうか。
この委員さんは、こういう解釈で
「自立」の定義がなされたと
思っておられるようです。
みなさんは、この定義で納得ですか?
そりゃそうなんだけどさあ。
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