結婚式に特化したスピーチレッスン・マリアージュスピーチⓇ -13ページ目
以前司会をした披露宴。
新郎さんのお父様の謝辞が
とても素敵だったんです。

『入籍は二人だけで済ませられます。
しかし挙式・披露宴となると二人だけで
済ますことはできません。
親・兄弟だけでなく、親族、友人、
職場の皆様等、これまでの二人の人生で
お世話になった方をお招きするために、
様々な準備・段取りが必要になります。
今日の結婚式当日を迎えるまで、
二人は親の私たちが知り得ないくらい
数々の価値観をすり合わせてきたことと
思います。
その時間こそが、結婚式をする意味
なのかもしれません。
遠方に暮らす私達両家の両親は
ただただ見守ることしかできませんでした。
準備の時間が何一つ無駄ではなかったことを、
誰よりも二人が感じているはずです』

こんな内容を謝辞の中に盛り込んで
話をされていました。
このお父様の謝辞に
『親目線の結婚式をする意味』が
あまりにわかりやすく盛り込まれていて
聞きながら納得してしまいました。
この話、私自身が打合せの場で
新郎・新婦さんによくすることなんです。
入籍だけではわからなかった
夫婦の価値観のすり合わせ時間が、
結婚式の準備を通じてできると
お伝えすると、
皆さん深く頷いて納得されています。
結婚式に携わる人間として、
結婚式をする意味をあらためて
再認識する素敵な謝辞でしたよ~。
こんな感じで、時間が経過しても
ずっと心に残り続ける謝辞。
同じ空間にいた私だけではなく、
この新郎・新婦さんにとっても
結婚生活を支える言葉に
なっているんじゃないかなぁ・・・
ってしみじみ思っています。
時代の過渡期である今。
あらためて
「どうして結婚式をするんだろう?」と
考えてみるのもいいかもしれませんね。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございました。


披露宴が始まる前のオープニングムービー。
新郎・新婦さんの思い出の写真で編集した
プロフィールムービー。
事前に準備したり、当日の様子を編集する
エンドロールムービー。

昨今の披露宴ではこんな感じで、
新郎新婦さんがあらかじめ準備する
【映像】が進行の中に含まれます。
プロ顔負けの動画を
ご自身で用意する方もいれば、
映像制作の業者さんもたくさんあるので
そういったところで依頼をする方など、
本当に様々です。
そして最近の傾向として、
結構な確率で披露宴内で上映する映像を
「スマホで撮影」するゲストが、
ほんとう~~~~に多いです。

皆さんスマホを使いこなしているので、
写真のみならず、動画でもあれこれ残したい
という気持ちの表れなんでしょうね。
前置きがめちゃくちゃ長くなりましたが、
先日映像制作をされている方から、
映像上映前に
「ぜひ司会者さんにアナウンスしてほしい」
と、こんな依頼をいただきました。
「これから上映する映像は、
後からご覧いただけるように
新郎・新婦からURLを共有いたします。
上映中動画で撮影をされなくても大丈夫です。
どうぞごゆっくりこの場で集中して
映像をご覧ください」
なんてかゆいところに手が届く配慮!

映像を制作された方と、新郎・新婦さんの
総意でこういったアナウンスを入れることに
なりました。
こういう一言を司会者が言うだけで、
ゲストの映像の観方も変わります。
後から見返すツールとして、
自分のスマホで動画を撮影するのも
もちろんありです。
そして「今・この瞬間」をご自身の目に
焼き付けてもらうことも、
披露宴で上映される動画の
大切な役目のような気がするんですよね。
ちなみに・・・
あなたは、よく写真や動画を撮影しますか?
私は「今・この瞬間」を感じたくて、
あんまり撮影しない派です(笑)
これはもはや好みの話ですが、
準備した動画を「今・この瞬間」に
集中して楽しんでもらいたい場合、
ぜひとも司会者を活用しちゃってください。
喜んでアナウンスしますよ~。
ということで今日は、
映像をじっくり観てもらうためのアナウンス
の実例をご紹介しました。
これから披露宴という新郎・新婦さんに、
何か拾える点があれば嬉しいです。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。


結婚式当日。
挙式が結ぶと次は披露宴。
ゲストは披露宴会場に入っていきます。
この時に新郎・新婦さんが
会場に入るゲストをお出迎えすることを
【迎賓】と言います。
先日司会を担当した新郎・新婦さん。
結婚式は自分たちが主役ではなく、
とにかく来てくれたゲストに
「おもてなし」をする時間にしたい
というのがおふたりの強い希望でした。
その気持ちを行動に表したいということで、
会場の入口でゲストに声を掛けながら
お出迎えをしていました。
かつてはほとんどの披露宴で
【迎賓】が行われていました。
ちょっとここで、何故に披露宴前に
【迎賓】あったのかの話を少しご紹介。
かつての結婚式は、
今のように挙式のスタイルが
多様化されておらず、
ほとんどが神社での挙式「神前式」
だったんです。

神前式では、新婦さんが白無垢で
挙式をして、披露宴前に色打掛に
衣装を替えることがほとんどでした。
神前式の出席は親族が中心のため、
友人や職場のゲスト等は披露宴から
列席してもらうことになるため、
挙式での白無垢姿を見てもらえません。
そこで披露宴前に、
ゲストを会場入り口でお出迎えして
新婦さんの白無垢姿を披露したことが
【迎賓】の始まりと言われているんです。
最近は、すべてが神前式ではなく、
キリスト教式、人前式、
挙式は別にすでに済ませている・・・
などなど色々な挙式のスタイルがあります。
さらには、披露宴入場シーンに
サプライズ感を出したいとか、
挙式から披露宴の開宴まで時間が
タイトだったりと、
迎賓自体を取り入れないことが
自然になっているのも事実です。
今回迎賓をすることを決めた
新郎・新婦さん。
あくまでも「お出迎え」
ということを一番に考えていたんです。
だからこそ一人一人と話し込んだりせず、
笑顔で「今日はありがとう」という
言葉を交わしてスムーズにゲストを
会場に促していましたよ~。

披露宴前に直接ゲストに言葉を掛けられる
【迎賓】
ゲストの会場入りの時間を早めたり、
時間に余裕を持ったスケジューリングなど、
事前準備も必要になります。
【迎賓】をしてみたいと思ったら、
ぜひプランナーさんに相談してみてくださいね。
ゲストに感謝の想いを伝えてから
披露宴を開宴できるのって
「やっぱりいいなぁ・・・」
とあらためて【迎賓】の素晴らしさを
再確認しました。
ということで今日は、
【迎賓】についてご紹介しました。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。


先日司会を担当した披露宴での
新婦さんの友人スピーチ。
マイクとの距離感って、
やっぱり大切なんだと痛感する
光景を目にしました。

学生時代の思い出をはじめとして、
新婦さんの人柄が伝わる素敵な話しを
してくれていたんです。
食事や歓談中の少しざわついた会場内では、
音響さんがマイク音量をどんなに駆使しても
声がうまく拾えず・・・。
ささやくようなスピーチに
なってしまったんです。

スピーチしている場所が、
司会台の目の前だったので、
その方の話す様子を見ていると・・・
マイクとの距離がかなり離れていました。
普段の生活では、マイクを使って話す機会は
そんなに多くないと思うのです。
だからこそ、マイクとの距離感を
ちょっと意識するだけで、
格段にスピーチの質が向上します。
とはいえその友人のスピーチは、
一番伝えたい人である新婦さんには
声も思いもしっかりと届いていた
ようだったので、その様子を見て
ちょっと一安心でした。
ちなみに、声の大きさに関わらず
マイクの力を最大限に活用できる
マイクとの距離感があります。
それは・・・
【マイクと口元はこぶし一つ分あける】
※こんな感じです↓

本当に些細なことなんですが、
このことを意識するだけで
伝わりやすい声の大きさになり
口を極端に大きく開けずとも
伝わるスピーチになりますよ~。
ということで今日は、
ささやきスピーチにならないために、
マイクとの距離感についての
気付きをご紹介しました。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。


結婚式に特化したスピーチレッスンを
している私。
レッスンの際に話している様子の動画を、
受講者さまにお送りしています。
何度も当ブログでも綴っていますが、
意外とこの「自分の話している様子」
というのは、観るのも勇気がいるし、
あまり気持ちのいいものでは
ないんですよね。
それでも、その嫌な気持ちの
向こう側にあるあらたな発見を
知ってもらいたくて、
動画を送っています。
なぜならこの方法は、
【すごく客観的に
自分を見つめ直すことができる】
からなんです。

以前レッスンを受講された方が、
こんなことを話してくれました。
『自分ではすごい緊張しながら
話をしていたんですが、
実際に動画で見返すと・・・
全然緊張しているようには見えなくて
なんだか安心しました』
この一言を伺うことができて、
これぞまさに自分の話している様子を
客観的に観ることで得られる
最大級の発見であり学びなんだと、
あらためて私自身も実感したんです。
原稿を覚えて、それを何十回と
声に出して練習するよりも、
自分の話している様子を録画して
それを見直す練習の方が
はるかに効果的だったりします。

とはいえ、あまり気が進まない
方法ですよね~。
でもね、こればかりは本当に
「慣れ」です。
さらには、自分の身体を通さずに
入ってくる自分の声は、
最初は「こんな声じゃない」と
違和感しか感じません。
ところが、
だんだん聞きなれてくると、
「意外と聞きやすくていい声じゃない?」
などなど、肯定的に自分の話し方や声の
いいところを発見できたりもしますよ!

自分の話している様子をあらためて
知ることで、スピーチ本番の様子も
シミュレーションできたりと、
結構いいこともあるこの練習方法、
密かにおススメです。
最近私は自分が出演した
ショップチャンネルの動画を、
番組後に必ず観ています。
これまた全然楽しくないし、
何ならちょっと苦痛です。
それもそのはず!
自分の話す言葉だけではなく、
表情・立ち居振る舞い、
これらが一切ごまかされずに
すべて出てしまうから。
他人様の様子を観るよりも、
一番この作業が自分を客観的に
顧みることのできる最高のチャンス!
ということで、
慣れないと少し苦痛かもしれませんが
効果絶大な準備。
ぜひぜひ試してみてくださいね。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。



