司会者として新郎・新婦さんと結婚式の
打合せをしている際に、
スピーチに関するちょっとしたお困りごとや
不安に思っていることを聞けたりします。
先日打合せをした新郎さんが、
ちょっとした不安を話してくれました。
『僕、本当に緊張しいなんです。
とくに「シーン」と静まり返った場所が
苦手で・・・。
先日友人の結婚式に出席したんです。
始まってすぐのスピーチを友人がする瞬間、
とんでもなく会場が静まり返っていて。
「あー、自分もこんな空気感の中で
話さなきゃいけないのか」
と思ったら、なんとも言えない気持ちに
なっちゃったんですよ。』
素直に感じたことを話してくれたんです。
静寂に包まれた独特の雰囲気の中で
マイクを持っている私からすると、
この新郎さんのお気持ちがよ~くわかります。
「話を聞こう」
と聞き手が集中した空間だからこそ、
【静寂】
は生まれるものではあります。
とはいえ、むしろそれが緊張感を
より増長してしまいそうな感じって
ありますよね。
そんなときこそ
【静寂を味方にする】
意識が超絶大事です!
大勢の人が同じ空間に集っていて、
「シーン」と静まり返っている。
その状況を、
「この静寂は、
自分の話を聞くために
味方になってくれている。
これは用意された空気感なんだ!」
と捉え方をちょっと変えてみる。
こんな感じで、
私が日頃から思っている
「状況も捉え方次第で変わる」
ということをお伝えしてみました。
新郎さんは、
『静寂が味方になるっていう発想。
僕にはなかったです。
結婚式に来てくれるのは
僕たちにとって大切な人たちだからこそ
話を聞いてくれようとして
「シーン」となるんですよね。
変に気負い過ぎずにスピーチが
できそうです』
こんな風に言ってくれて、
ちょっと安心しました。
とはいえ、静寂に包まれた中では、
どんなにわかっていても緊張しますよね。
そんな時は、
話し出す前にゆっくりと深呼吸
がおススメということも、
この新郎さんにはしっかり
お伝えしておきました。
そして、
静寂を味方にして話し始めてみる。
その意識があるだけで、
格段に静寂の中で話し始めることへの
準備ができると思います。
この新郎さんのように、
シーンとした場所で話すことが苦手
と感じる方に何か拾える点があれば
嬉しいです。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。