ウェディング司会者として新郎・新婦さんと
打合せをする際。
私が大好きな時間があるんです。
それが、おふたりの生い立ちやなれそめといった
プロフィールを伺うこと。
生まれてからどんな幼少期を過ごして、
学生時代はどんなことに夢中になって、
社会人となってからどんな仕事に携わり、
やりがいをどんな瞬間に感じているかなど。
なんなら結婚式当日よりも、
この時間が一番楽しみかもしれません。
人見知りな新郎・新婦さんでも、
ご自身のことを話すこの時間は
気付くと自然に色んなことを語ってくれます。
先日の打合せの際にこんなことがありました。
新婦さんは初対面の人の前では
『極度に人見知りになる』
という方だったんです。
打合せが始まってしばし披露宴の進行の
話をしている時には、
私の目を見て話してくれなかった新婦さん。
時間が経つにつれ少しずつ目を見て
話をしてくれるようになったんです。
そのきっかけが、新婦さんご自身のことを
あれこれ私が質問し始めてからだったんです。
1時間30分の打合せが結ぶ頃には、
『人見知りとは思えない』ほどでした。
そして嬉しいことに、帰り際こんな言葉を
掛けてくれたんです。
『私、本当に極度の人見知りなんです。
打合せの最初の方、嫌な奴でしたよね私。
でも塩沼さんに丁寧に色々聞いてもらううちに、
気付いたら自分が人見知りなこと忘れてました。
初対面の方に、自然に自分のことを話せてよかったです』
私はただただ、
目の前にいる新郎・新婦さんのことや、
結婚式に対する希望や思いに耳を傾けた
に過ぎないんです。
こういう風に言ってもらえて、
すご~くほっとしたんですよね。
私にとっては『仕事』であっても、
新郎・新婦さんにとっては人生の節目になる
かけがえのない時間の結婚式。
一組一組の新郎・新婦さんに対して、
真摯に誠実に向き合っていきたいと
あらためて気合が入りました。
ということで今日は、
私の大好きな時間の話をご紹介しました。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。