結婚式の場に身を置いて仕事をしている私。
2時間30分ないし3時間の披露宴。
もちろんず~っと司会者として、
話しているということはありません。
そこで、私は合間の歓談の時間に
さり気なく会場内の人間観察をしています。
これが、結構色々な発見や学びがあるんです。
先日、ある披露宴で新郎さんの上司である
男性ゲストの心遣いに、
キュンとすることがあったんです。
サービススタッフが、上司の方の手元に
飲み物を置こうとした瞬間でした。
その方が身体の向きを変えたことで、
飲み物が肩口にこぼれてしまいました。
とんでもないことをしたと、
平謝りのスタッフに対して、
「飲み物を置いてくれようとしたタイミングで、
私が動いてしまったからです。
こちらこそごめんなさい。大丈夫ですよ」
と、怒ることなく伝えていました。
人によっては、
結構ピリッとした空気に
なってもおかしくない
シチュエーションですよね。
過度に相手のせいにしないその対応に、
私、すっかり目を奪われてしまいました。
幸いなことに、会場であるホテル内に
クリーニングサービスがあり、
披露宴お開きまでに飲み物のかかってしまった
スーツは綺麗にしてお返しできることに
なりました。
そのことを、キャプテンが男性ゲストに
伝えに行ったところ、
こんなことを耳打ちされたそうです。
『このことは、
新郎新婦には言わないでください。
彼らが主役のおめでたい席で、
余計な気を遣わせたくないですから。
それに、私の不注意だったのに、
皆さんが迅速な対応をしてくれて
本当に助かりました。ありがとう』
そんなことを耳打ちされていたと
キャプテンから聞いて、
その方の紳士的な対応に
キュンとしちゃいました。
・スタッフの不注意で飲み物がスーツにかかった
↓
・罵倒して叱責する
こういう流れになるケースは、
私も披露宴で目の当たりにしています。
でも、こんな風にさり気ない気遣いを持って、
冷静に対応できるその度量の深さに
尊敬の気持ちも感じた光景でした。
ということで今日は、
心遣いにキュンとした話を
ご紹介しました。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。