時折、短い言葉ながらも
とんでもなくインパクトのある一言を
結婚式で聞く機会があるんです。
先日司会を担当した新郎さんは、
ある競技のプロスポーツ選手。
周囲の期待を一身に背負って、
厳しいプロの世界で奮闘されています。
そんな新郎さんのお父様の謝辞の中で、
私、思わず涙が出ちゃったんです。
謝辞冒頭、列席してくれたゲストへの
御礼と感謝を伝えた後、まず新婦さんに
こう言葉をかけていました。
『○○ちゃん(新婦さんの名前)。
○○と結婚してくれて、
人生を共に歩むと決意してくれて
本当にありがとう。
娘ができたようで嬉しいです』
その後、新郎さんに向けてはこんな言葉を
かけていました。
『○○(新郎さんの名前)、頑張るんだぞ』
言葉だけをこうして綴ると、
よく聞く機会のあるありふれた一言
に感じますよね。
でも、このお父様の一言には、
多くの言葉を並べて語る以上に
とんでもなく想いがこもっていたんです。
隣でその言葉に耳を傾けていた新郎さん。
お父様の一言に、涙を流していました。
言葉に想いが宿ると
ダイレクトに気持ちが伝わる。
そんな象徴的な場面に、
立ち会わせてもらった感じでした。
きっと、
結婚式のような節目の出来事がなければ、
ここまで想いのこもった言葉を
投げかける機会はなかったかもしれません。
こういう一瞬に立ち会わせてもらうと、
結婚式の意義や意味を感じずには
いられませんでした。
ウェディング司会者として、
そしてスピーチをレクチャーする者として、
言葉の奥深さと大切さをあらためて
教えてもらった謝辞でした。
ということで今日は、
印象的な新郎さんのお父様の謝辞を
ご紹介してみました。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。