結婚式という非日常の空間で、
様々な立場の方のスピーチを
数多く聞いている私。
どんなに完璧に準備をしてきても、
噛んだり、言い間違えたりといったこと
結構あるものなんですよね。
そこで、勝手ながら声を大にして
言いたいことがあるんです。
それは・・・
【言い間違っても大丈夫!】
ということ。
先日司会を担当した披露宴で、
スピーチをされた来賓の方。
聞いているこちらが恐縮するくらい
スピーチ内で
「すみません」
「失礼しました」
を多く発していたんです。
その言葉が出るのは、
・噛む
・言いたいことがスムーズに出てこない
などの「言い間違い」と思しき状況で、
とっさに出ていたようでした。
正直、聞いている側には
噛んでいることも
ほぼわかりませんでした。
言葉が出てこないことも、
いい感じの「間」に思えたくらい。
新郎・新婦さんに祝福の気持ちを
丁寧に心を込めて伝えているのに、
必要以上に謝りすぎていて
「なんだかもったいないなぁ・・・」
って感じたんです。
例えば、名前や固有名詞といった
「絶対に間違えちゃいけないこと」
を言い間違ってしまったのであれば、
その場ですぐ訂正する意味での
「すみません」
「失礼しました」
は、ありだと思います。
と、こんなことを言っている私ですが、
かつては
「謝りすぎ人間」だった過去が
あるんです。
バスガイドだった私。
新人ガイドとして乗務したての
まだまだ未熟な頃の話です。
とにかく自信がなかったんです。
そんなこともあって
車内で案内をするたびに、
ちょっと言い間違えたり
スムーズに言葉が出ないと、
「すみません」
「失礼しました」
を連発してました。
理由は、今日ご紹介した来賓の方と
同じことです。
その様子を見かねた運転手さんに、
こう言われたんです。
『正直言って、
お客様はあなたが噛んだり、
覚えていることがスムーズに
言葉にならなくてもわからないんだよ。
それを「すみません」「失礼しました」
って自分で言葉を発することで、
「私は間違えました!」
と宣言しているようなものだよ。
言い間違っても大丈夫だから、
もっと堂々としてごらん!』
もうね、目からウロコでした!
自分ではそんなつもりはなくても、
「すみません」
「失礼しました」
を言えば言うほど、よりミスが際立つ。
言われてみればその通りだなと、
妙に納得したことを今でも
結構鮮明に覚えているんですよ。
ということで今日のまとめです。
スピーチでは、
【言い間違っても大丈夫!】
です。
時と場合によっては、
自分のミスを認める素直さも大事です。
ただ・・・スピーチにおいては、
その素直さはちょっと脇においても
大丈夫ですよ~。
スピーチ中、
「すみません」や「失礼しました」
が多くなりがちな方に、
何か拾える点があれば嬉しいです。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。