先日司会を担当した披露宴。
開宴前、新婦さんの親御様の席へ
ご挨拶に伺った際、
お母様から一冊の本を手渡されました。
「当日にご無理を承知でお願いなんですが、
この絵本を披露宴で司会者さんから
読んでいただけないでしょうか」
その絵本がこちら↓。
お母様はこんなことを話してくれました。
「娘の母になれたことへの感謝を伝えたくて。
そんな私の想いを言葉にしてくれている
絵本なんです。
この先娘がやがて母親になった時に、
この絵本に込められている言葉を
思い出してもらえるように、
娘の門出である結婚式に贈りたかったんです」
あのひ、わたしは
あなたの ちいさな ゆびを かぞえ、
その いっぽん いっぽんに キスを した。
こんな一節から始まるこの絵本。
子どもが生まれ、
その子が喜びや困難を経験しながら
親元を巣立っていく・・・。
親としての人生がシンプルな言葉で
綴られています。
一冊の絵本の中には、
まるで『人生のすべて』
が表現されているかのようでした。
お母様が絵本を準備された想いを
伺うこともできたので、
申し出を快諾した私。
絵本の読み手の私が
変に感情をこめすぎないように、
抑揚をつけすぎないように、
気遣いながら「無」になって
読み上げました。
じゃないと、
泣きそうになっちゃう
言葉が多すぎて・・・。
絵本を読み上げてほしいと
私に依頼してくださったお母様から、
「司会者さんに読んでいただくと、
より一層絵本の言葉が心に沁みました。
私にとってもすごく心に残る
娘の結婚式になりました。
ありがとうございます。」
こんな風にお声掛けいただきました。
手紙を書いたり、
お子様の頃に撮りためた映像や写真を
まとめてくださったり、
色々な準備をされたお母様が
いらっしゃいました。
ちなみに、以前当ブログでご紹介した
こちらの記事
この曲は、新婦さんのお母様の想いが
素直に盛り込まれた1曲です。
絵本を準備されたお母様は
私にとっては初めてでしたが、
披露宴で読み上げる絵本も
優しい雰囲気に包まれて、
と~っても素敵でした。
新郎・新婦さんにとっても、
結婚式はこれまでの
感謝の気持ちを伝える
大切な時間になります。
親御さんにとっては、
これまで大切に育ててきた我が子の
人生の節目となる大切な時間に
何か華を添えたいというお気持ちに
なるのも自然なことなんだと、
あらためて痛感させてもらいました。
結婚式って、
あったかくて優しい気持ちに
なる瞬間に溢れていて、
私、本当に大好きです!
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。