新郎・新婦さんにとっての
大切な方たちが一堂に会する結婚式。
色々な立場の方、
年齢層の方が集うという点では、
「ある種すごい空間だなぁ・・・」
と私はいつも思ってしまうんです。
先日司会を担当した新郎・新婦さん。
入籍後、
結婚式をしようと考えていた矢先に
コロナ禍となってしまいました。
その後お子さんが誕生するのですが、
生まれてから病気がわかったんだそうです。
色々な方の助けがあって
お子さんの病気もよくなり、
ようやく迎えた結婚式でした。
出席している方は皆さん、
そのことをご存知な方ばかり。
新郎・新婦さんの
プロフィール紹介映像にも、
結婚式を迎えるまでの軌跡が
写真と動画と共にまとめられていました。
私自身も打合せの際に、
結婚式をするまでにあった話を
伺っていたので、
涙なしでは映像を観ることができませんでした。
「本当に今日の日を迎えられてよかったね」
「おめでとう」
この言葉があちらこちらから聞こえていた
結婚式。
そんな空間に身を置いている中で、
新郎さんの上司が私にこんな話を
してくれました。
『私自身結婚式に招待されるのは、
久々なんですよ。
40代後半になると、友人の結婚式も
一段落しますからね。
でも今日は、
友人の結婚式に出席した時には
味わったことのない感情に
たくさん触れているんです。
彼らの子供が無事に生まれたものの
すぐに病気がわかって、
大変な思いをしていたのを
ずっとそばで私も見てきました。
でもこうしてお子さんが病気を克服して、
無事に家族3人で結婚式ができて
本当によかったなぁって思うんです。
私も子供を持つ親として、
今日のこの結婚式は何を見ても
勝手に涙腺が緩んじゃうんですよ。
ここに至るまでの過程を見ていたからこそ、
そして私自身が人の親になったからこそ、
結婚式のすべてが泣けてきます。』
ふとこの方が感じた気持ち。
それが私に話してくださった言葉の中に
たくさん含まれていて、
それを聞いていてまた
ジーンとしちゃいました。
【人の親になったからこそ、
結婚式のすべてが泣けてきます】
という言葉がすごく印象的でした。
結婚式って
それぞれの年代の方にとって、
時に自分ごとに思えたり、
時に親目線で感じることがあったりと、
普段は忘れてしまっているような
大切な何かを考えたり思い起こしたりする
きっかけになる時間なのかもしれませんね。
結婚式は
新郎・新婦さんにとってだけでなく、
そこに集う人にとっても意味と意義のある
時間なんだということを、
つくづく・しみじみ実感させてもらいました。
司会者だからこそ見えることの一端を、
今日は綴ってみました。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。