私自身が、
ウェディング司会者として
色々なスピーチを聞いていたり、
さらにはスピーチレッスンを
していることから、
日々人の話し方についつい
興味を持ってしまいます。
先日、スピーチレッスンの受講者さまから
ちょっと興味深い質問を受けました。
ということで今日は、
【話し始めの「え」について考えてみました】
と題して、いただいたご質問について
綴っていきますね。
この受講者さまは、
ご自身の話している様子を
動画で撮影して、
何度も見返すという、
練習をしてくれています。
スピーチの内容を覚えて、
言葉がスラスラ出てくるようになった頃。
話始める前に「えっ」が入っている
ということに気付いてしまい、
「これって私の話しグセなんでしょうか?
直した方がいいですよね?」
というご質問に至ったというわけなんです。
例えばこんな感じ。
「えっ、
私は新婦の大学時代の友人
〇〇と申します。
えっ、
新婦の友人を代表して
お祝いの言葉を贈ります」
そう!この「えっ」なんです。
これ、端的に言うと・・・
「自分の話に弾みをつける『えっ』」
なんですよ~。
その他にも話し始めの「え」というと、
次に話すことを考えながら出てくる
「え~」があります。
この「え~」に関しては、
話の中で多用されすぎると
聞き手には耳障りになっちゃいますが、
ポイントで入るようであれば
聞き手にとっては
「次の言葉を考えているんだろう」
と、自然に想像ができる間の役目にも
繋がったりします。
しかしながら、
この受講者さまがご自身で気付いた
「えっ」は、聞き手にはむしろ話の
邪魔をする存在になってしまうんですよね~。
悲しいことに・・・。
質問を受けて、ふと思い返したのですが、
話し始めに「えっ」が入ってしまうのは
むしろ話慣れた人に多い気がするんです。
(あくまでも、私の個人的意見です)
話慣れているからこそ、
自分の中で話のリズムが生まれる。
そのリズムを生むきっかけが、
話し始めの「えっ」に表れているのでは
ないかなぁ~と思うんですよね。
そう考えると、
スピーチ内容をしっかり頭に入れる
ことができたからこそ、
話し始めに「えっ」が出てきたんだ
とも考えられます。
だからこそ、
この受講者さまの話し始めに
「えっ」が入ったのは、
喜ばしいことではあります。
とはいえ、
クセとして沁みついてしまう前に、
ご自身で気付いたことが
本当に素晴らしいなぁ・・・って
感心しちゃったんですよ、ワタシ。
自分で、ただただ話している時には
気付かない話しグセ。
録画したものを見返すという、
けっして楽しくない作業を
真摯にしてくださったことで、
自分自身で気付けたことが
めちゃくちゃ大事なんですよね。
ということで今日のまとめです。
話し始めの「えっ」は、
【自分の話に弾みをつけるもの】。
クセにならないうちに、
なくしていくことを超絶おススメします。
人前で話す機会のある方に、
何か少しでも拾える点があれば
嬉しいです。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。