今日は、わたしのひとりごとな話を・・・。
実は、ウェディング司会者って、
意外と孤独な仕事なんですよ。
もちろん、それぞれのセクションの方と
一緒に結婚式を作り上げていくものの、
私は自分の身体ひとつで
司会台で進行を司る役目を担います。
マイクを通じて言葉を発したら、
それはすべて責任が伴うもので
誰も助けてはくれません。
こんな書き方をすると、
すんごい怖い仕事に
思われちゃいますかね?
だからこそ、毎回が真剣勝負!
結婚式が無事に結んで
自宅に戻ると、
ふわ~っと
力が抜けて脱力してます。
それくらい気を張ってるんですかね?
すべては、
司会の依頼をしてくれた
新郎・新婦さんの望みが叶うような
結婚式にするために、
進行でお手伝いする!
これが一番大切な役目なのです。
だんだん前置きが
長くなってきちゃいました(笑)
そんな身一つで仕事をしている私ですが、
先日ちょっと心がほんわかする
嬉しいことがあったんです。
私、とにかく声がよく通ります。
これは生まれ持った声質や、
声量の多さなどなどが起因しての
ことだとは思うのですが・・・。
私にとっては、
生まれながら自覚している
自分の声は「やたらとよく通る」
ので、そこに何も感じずに日頃
生きているんです。
そんな私にとっての「当たり前」を、
音響担当さんがこんな風に
声をかけてくれたんです。
『塩沼さんの声、よく通るし、
結婚式の場にピッタリ合っていて
私大好きなんです。
特に「おめでとうございます!」
って塩沼さんが言うたびに、
会場の空気が華やぐんですよ。
だから、
ご一緒できるのが楽しみなんです』
こんな風に声をかけていただいて、
率直に思ったことがあるんです。
【見てくれている人は必ずいる】
私ね、スピーチレッスンでも
受講者さまに常々お伝えしている
ことがありまして・・・。
「言葉」からは『気持ち』が伝わり、
「声」からは『感情』が伝わる。
自分自身にもこれは、
日頃から言い聞かせているんです。
私が意識していることって、
地味だし、派手さもないし、
何なら気づかれないような
意識や心がけです。
でも、それを見てくれている人がいて、
ちゃんと伝わっているんだと思うと
あらためてありがたくて
嬉しくなっちゃいました。
こういう風に声をかけてもらえると、
司会者は孤独なようでいても実は
見守ってくれる人に支えられている、
ということを再確認できたんですよね。
私自身も、
関わる人の良いところ・素敵なところを
臆せず言葉にして伝えることを
していきたいなぁ・・・って、
素直に思いました。
色々綴っていて、
ふと思い出したしたことが。
母が、私が子供の頃、
「誰も見ていなくてもおてんとうさま
は必ず見ているからね」
ということを言っていたんです。
誰かが見ているからちゃんとする
いいことをするではなくて、
人が見ていないところでも
自分に嘘をつかずに、
やるべきことを丁寧にしていたら
それはおてんとうさまが
必ず見ているんだよ。
あらためて、母が話してくれたことが
今回何気なくかけてもらった一言に
繋がっている気がしてきました。
【見てくれている人は必ずいる】
この意識、絶対になくしちゃいけない!
そんなことを再確認した出来事を
今日は綴ってみました。
本日も結びまでおよみいただき
ありがとうございます。