中国の「算数」教科書 | メタメタの日

「掛け算順序固定」問題対策本部http://www18.atwiki.jp/kakezan/  用の資料提供です。

開米さん,よろしくお願いします。



 現在の中国の教科書の教え方です。

 「被乗数/乗数」の区別をやめて「因数」で統一している教科書が多い(現在,中国の教科書は1種類ではなく何種類かあります)ことは,私も下記で知りました。

「理数教科書に関する国際比較調査結果報告」(国立教育政策研究所,20093月 )


http://www.nier.go.jp/seika_kaihatsu_2/risu-2-310_s-china.pdf

乗法の学習は第 2 学年上半期に九九に伴って始まる。1つ前の教育課程から,「一部分の学習者が被乗数と乗数の区別に難儀を感じる」,「中学校に入ったら被乗数も乗数も因数として扱う」などの理由で,被乗数と乗数の区別をなくし,最初から因数として扱うこととした(右の絵参照)。これについて現場の授業等を観察したことがある。この処理は数計算の場合大きな差支えがないかもしれないが,量の扱いではやはり不具合があって,教師たちの丁寧な対応によって乗り越えているところである。」(181ページ)



 教科書図書館(公益財団法人教科書研究センター附属教科書図書館,東京都江東区)所有の教科書の該当箇所は以下の通りです。(書込みは私のメモ)



①『九年義務教育六年制小学教科書 数学第三冊』(人民教育出版社小学教室編著,2001年)

メタメタの日-①

②『義務教育六年制小学実験課本 数学第三冊』(海南教育出版社,2000年)

メタメタの日-②

③『数学二年級 上冊』(課程教材研究所小学数学課程教材研究開発中心編著,2006年)メタメタの日-③


④『九年義務教育六年制小学教科書 数学第三冊』(人民教育出版社小学教室編著,1994年)

メタメタの日-④

⑤『九年義務教育六年制小学教科書 数学第三冊』(広東教育出版社,2001年


メタメタの日-⑤