私たちは、
会社員、自営業者、歌手、著者、学者、社長、鑑定士、主婦
なんとかかんとか、、、
そういった、「肩書き」を持ってます。
というか、持たされています。
持たされているってのはどういうことかっていうと、
人間は、そうやって何かに固定させないと安定しないので
本能的に不安になるのです。
人間は自分も含めた、あらゆるものに「固定点」を求める生き物なんです。
「肩書き」も固定点のひとつ。
固定点がないと安定しない、つまり不安になる。
これは本能的な部分なので
私は安定が嫌いです!波乱に満ちた人生が好きです!
とかいう性格がどうこうっていう以前の問題です。
いや、それとは別次元の問題なのです。
肩書きは固定点。
意思とは関係なく、固定点を求める本能によって
肩書きという固定点を作って、それを持つ人間。
名前だって他者と区別するための
しるしのようなものだといえます。
自分がそうであるように
他人も何かにおさまっていないと
また、自分の中でおさめておかないと気が済まないので
この人はこんな人だ
というように 「決めたい」のです。
そうして自分の中で整理を行いたいわけです。
他人に対してだけではなく
自分に対してもそうやって 「決めたい」からこそ
時には、自らをカテゴリに埋没させることにもなります。
私たち人間は、常に固定点を求め、常に固定点を作ります。
このことがわかっているか、いないか、で
他人や自分が、「なんでそういう風に考えるのか?」という事に対する理解が変わってきます。