3月11日(金) 14時30分。
奇しくも東日本大震災の直前に、ローマに向けて旅立った、
母と叔母たちとのイタリア旅行記です。
成田空港を出発した飛行機は、一路ローマへ。
私は飛行機からの眺めが大好きで、外を見ているタイプ。
シベリアあたりを通過している時に見えた風景をパシャリ。
地表にはうねうねとした線が描かれてて見たことのない風景が広がってた。
さらにウラル山脈も見えたのでパシャリ。
飛行機からの眺めってホント見てて飽きない。
長い時間を外見たり、映画見たり、ゲームしたり、、、
皆さんと同じようなことで時間を潰して、ようやくローマに到着。
空港に着くと、アリタリアの日本人職員の方が、
「東北地方で大きな地震があったもようです。ご家族がいる方は連絡を」と叫んでる。
周りで電話している方の様子を見ていると、電話が繋がらないもよう。
ちょっとゾワゾワした気分で旅が始まりました。
まずはフィレンツェへ。
街に降りる前に、全景をパシャリ。
ドゥオモを見て「イタリアに来たぞー!」って気分が一気に高まる。
ドゥオモは中には入らず外から建物を楽しんだり、
フィレンツェの街を散策したのち、ウフィッツィ美術館へ。
街中になぜかメリーゴーランド。
ヴェッキオ橋。街全体もそうだけど色彩が独特。
ウフィッツィ美術館の前の工事現場。
この写真からは分からないけど美術館の前は観光客の長蛇の列!!
長い時だと5時間は並ぶそう。
絶対予約しておくことがオススメです。
この美術館は見ごたえありました。
「ヴィーナスの誕生」を描いたボッティチェッリや、ダヴィンチ、
ミケランジェロ、ラファエロと、教科書で見た偉人の作品がいっぱい。
入り口で人数制限を行いながら誘導されるので、
外の混雑とは逆に、中では比較的ゆっくり作品を見ることができます。
私のような芸術・作品に疎い人は、
ガイドの方に案内してもらうと、ルネサンスまでの変遷や、
各絵画の特徴や見方を説明してくれるので、かなり面白いです。
ぜひガイドをお願いするか、事前に勉強して見ることをオススメします。
これらのメディチ家のコレクションを見れるようにしてくれた、
アンナ・マリーアに感謝をしつつ、次の街、ピサへ。
やっぱり傾いてました。
そして昔実家にあったぐらぐらゲームを思い出しました。
ココも観光客がいっぱい!
世界中の人が、斜塔を手で支えてみたり、足で蹴ってみたり、
おきまりのポーズで写真を撮ってました。
もちろん私も。私は人差し指で支えてみました。
フィレンツェとピサを散策した一日目。
なんせ建物がデカい!天井が高い!色彩がきれい!装飾が緻密!
そしてそれらの建物が残っていること、
そしてそれらを活かして、今の暮らしがあることにも感動。
母と「いつか一緒に行きたいね」と話してたイタリアに
来れたことを実感しつつ、ホテルに到着。
心の片隅でずっと気になってた地震について
何か情報がないかとCNNを見てみると、
「コレほんまに!?」ってくらいの衝撃の映像が。
高校生のころ、阪神大震災が起きたときに、
大阪の自宅のテレビで見た衝撃が蘇りました。
海外のニュースでも、ほとんどが日本の地震情報。
この日から、「旅行なんてしてていいのだろうか?」という小さな葛藤と戦いながら、
念願のイタリア旅行10日間が始まった。