石川・勇気づけ講師
山本真弓です。
次女を妊娠したとき
出産したらたくさんお出かけしたいなとか
長女とこれから仲良し姉妹になって
いずれは恋バナとかするのかな
とか
そんなことをたくさんイメージしていました。
健康な女の子が生まれると
信じて疑わなかったあの頃
私の頭の中には
「長女の3つ下のかわいい女の子」がいて
3人の子どもたちが
ずっと健康に育っていくんだろうな、
という未来を描いていました。
生まれる直前まで
それは家族の誰も疑っていませんでした。
でも、
出産予定日直前に起きた
早期胎盤剥離という思いがけない悲劇。
健康に生まれるはずだった次女が
「重症仮死」状態で産まれ
NICUに入り
脳のほとんどが機能しない
「脳性まひ」という状態になって
もうこの子は「健常」には戻れません
目も開きません
身体も動かせません
声も出せません
お母さんも認識しません
そんな現実を突きつけられたとき
私たち家族の思い描いていた
「未来」が
もうないんだ、と悟ったのです。
それは
「きっとこんな風に育っていくんだろうな」
と描いていた、期待していた
「我が家に来るはずだった女の子」が
どこか遠くの方へ消えていってしまったような
一人の健康な娘が
事故で急にいなくなってしまったような
そんな「期待した子の死」とも言える
悲しみを伴ってやってきました。
あぁ、思い描いていた
あの「未来」はもう来ないんだ。。。
「あの子」は、もういないんだ。。。。。
ここにいるのは、
身体じゅうを管に繋がれて
呼吸もできなくなってしまって
「生きていること」以外は
何もできなくなってしまった
一生、介護が必要な女の子。
私たちは今日から
「あの子」ではなくて「この子」を
家族として受け入れて
家族として守っていかねばならない。
そんな試練を神様に与えられてしまったんだ…
最初は、そんな風に混乱する頭の中を
なんとか整理しようと精一杯でした。
出産したはずなのに
おめでたい出来事のはずなのに
「一人のわが子の死」を
同時に受け入れなくてはならない。
それは、今まで経験したことがない
とてつもない痛みと悲しみをともなう
苦しすぎる出来事でした。
頭の中は混乱しているのに
時間は同じようにすぎていく。
上の子たちの日常は
今までと変わらないのに
私だけ時間が止まっている。
周りの世界は何事もなく進んでいるのに
我が家の世界だけ
まるで暗い洞窟の奥にきてしまったかのように
光が遮断されてしまっている。
そんな時間が長く続きました。
誰に聞いても、何を調べても
どうがんばっても光がみえてこない。
どうすればこの現実を
「期待した子の死」を受け入れて
目の前にいる
「重症心身障害児の次女」を
ありのままに愛していけるのか…
最初はほんとうにわかりませんでした。
そんな葛藤を経て
【わが子の障がいを受け入れられない】
ということは、決しておかしなことではなく
心がせまいということでもなく
「期待した子」とのお別れも含んでいるのだから
その悲しみやショックにも向き合う必要があって
時間がかかって当然のことだと
ずっと後になってから気づきました。
わたしもさいしょは
「期待した子の死」をずっと引きずっていて
「こうだったらよかったのに」とか
「わたしのせいであの子は死んだんだ」とか
それこそ自分をずーーーーっと責めていて
ほんとうにしんどくて抜け出せなかった。
でもね
次女ががんばって生きようとする姿を
見ているうちに
「この子が見ているのは『生』そのものなんだ。」
「だったら私は、この子が見ている『生』を
ただただ応援してあげれば
いいんじゃないか…?」
と、思うようになったんです。
自分がネガティブな方ばかり見て
「どうしよう、どうしよう」…と
マイナスのエネルギーを放ち続けていたことに
ハッと気づいたんですね。
目の前のわが子は
まぎれもなくわが子で
私はこの子に向き合う必要があって
ここにこの姿で来てくれているんだ。
だったら、この子と真剣に向き合うことが
今のわたしに与えられた
「子育て」なのかもしれない。
予想したものとは少し(だいぶ)ちがったけれど…
それだったら、
この子がこの状態でも
この状態のままで
最高に幸せにしてあげる努力をしよう!!
それがこの子の子育てなんだ。
それが今の私が学ばねばならない人生の課題なんだ。
そんな風に、
「この状態だからできること」を
意識するようになったんです。
もちろん、だからといって
心が晴れて元気になったというわけではないけど
でも、明らかに
次女に対する「まなざし」のようなものは
前と全然ちがう、温かい気持ちになったことを
覚えています。
きっと、エネルギーが変わったんだと思います。
今は天使になってしまった次女ですが
あのとき、あきらめずに
向き合ってきてよかったな、
あの経験があったから
たくさん魂をレベルアップさせてもらえたな、
いっぱい大切なことを学ばせてもらったな、
と、今では感謝しかありません。
そんなわけで
【わが子の障がいを受け入れられない】
という問題に向き合ってきた身として
ここになにか、もっと最短で
心が楽になる方法があったらいいのに。。。
と、独学で研究してきたことをブログで発信してきました。
実際にわが子を亡くしたからこそ
悲しみを乗り越えるまでに
たくさんの知恵や心のあり方を学んできましたし
その、「わが子とお別れした悲しみ」
を乗り越えるための知恵こそ
「わが子の障がい」を乗り越えることにも
活かされているのだと思います。
今が一番ドン底だ、と思う状況にいても
自分の意識のありかたしだいで
自分の現実を好きにつくっていける。
感謝や幸せすら感じられるようになっていく。
それも、無理やりではなく、自然と…
そんな知恵を、同じように向き合っている
お母さんたちにも知ってほしくて
みんなで一緒に立ち上がっていきたくて
「伝えよう!!!」
と思っているのです。
たった一人でも
わが子のありのままを
受け入れられるお母さんがいたら
その子は自分を受け入れることができ
また、その子から愛を受け取る人が
増えていきます。
世界じゅうに
そんな愛の灯が広がっていったらみんな幸せだろうな。
なんだかわからないけど
そうしたい!!って、いつも思っています。
わが子の障がいを受け入れた先にある
愛と感謝で満たされた
しあわせな世界。
悲しみを乗り越えた先の
おだやかで美しい世界。
そんな世界をこれからも
一人でも多くのお母さんに
味わってほしいなと心からそう思っています。
よかったら受け取ってもらえたら嬉しいです。
▼障がいを受け入れられないママへ
《11月7日(日)までの期間限定》


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