ずっと一緒だったサファイアの突然の死後、元気な仔犬達を横目で見ているルビー8歳。
性格はおっとりですが、異常なほどの食いしん坊。そのルビーが突然何も食べなくなりました。
こりゃあ大変と獣医さんに往診してもらうと「大丈夫、風邪だから」とのこと。毎日獣医さんが往診に来て注射をしたり薬を飲ませても、一向に回復せず、何も食べないのでどんどん弱っていきます。獣医さんの答えは相変わらず「大丈夫」。検査をしたり一切なし。
これじゃあダメだと思い、別の獣医さんに連れて行きました。
「肝臓だと思うけど、超音波の検査をしないと分からないけど、検査をしますか?」
「もちろんします。」
「ではここに行って検査をして来て下さい。」とLABへのオーダーを渡してくれました。
そしてLABに辿り着いたら、何と人間用の検査LAB。たくさんの人達が順番を待っています。
犬はルビーだけ。見るからに重病に見える人も大勢います。ルビーの番になり、前の人が出た検査室で超音波の写真を撮り、それを持って再び獣医さんのところに、
「肝炎ですね。かなり深刻です。」
結局ルビーは回復することなく、2004年7月に息を引き取りました。
ミャンマーでは病気になっても、
*病院がない
*医者がいない
*設備や薬がない
*お金がないので治療を受けられない
そのいずれかで、多くの人命が失われています。
ルビーは私が居を移すたびに、一緒に飛行機に3回も乗り、曲がりなりにも出来る限りの治療を受けることが出来ました。こんなことが出来るミャンマー人は少ないのかも・・・。
あれから7年。少し冷静にこの国の現状を考えることが出来るようになりました。