劇団四季「キャッツ」福岡公演2022 | きみcomブログ

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猫とミュージカルと英国が大好き。

昨年夏に上演が始まり、4月17日が千秋楽の

劇団四季・ミュージカル「CATS」。

楽前日の16日に観劇してきました。

 

 

今回の千秋楽をもって、劇団四季による

キャナルシティ劇場の占有使用は終了。

常設としては九州撤退となります。

 

 

なので「キャッツ」福岡公演だけでなく

劇団四季+キャナルシティ劇場の組み合わせにも

お別れする一日。

 

 

ブログお休み中ですが

やっぱりこの日のことは記録しておきたいと

久しぶりに記事を書きました。

 

 

 

 

 

 

振り返れば

劇団四季による、

旧名称・福岡シティ劇場の

こけら落としが1996年。

キャナルシティ博多の開業と同時に

「オペラ座の怪人」が開幕しました。

 

 

私が初めてここへ足を運んだのもこの年です。

劇団四季自体も初めてでしたが

初回ですぐにハマるということはなく。

 

 

そして2003年8月。

再び上演された「オペラ座の怪人」で

本格的に舞台観劇にハマリ、掲示板巡りをしたり

(当時まだブログもSNSもなかったので)

ファンサイトを作ったり、遠征したり。

 

 

観劇やイベントを目当てに

数えきれないほど足を運びました。

 

 

 

劇場入口まで続く足跡シール。

 

 

 

 

 

この組み合わせを見るのも最後なんですね。

 

 

 

客席はびっしりと満席御礼。

コロナがなかったら、もっと見に行けたという人も

多かったんだろうなあ。

 

 

 

 

4月16日

当日のキャストです。

 

 

ロイドウェバー・コンサートにご出演だった

飯田洋輔さんのオールドデュトロノミー、

さすがの貫禄でしたが、

なんといっても

真瀬はるかさんのグリドルボーンが絶品でした。

 

 

正統派歌唱で安定してるし、

ジェリーロラムとしてガスを支える演技が

とにかく優しくて魅力的。

 

 

劇場猫はいつも泣ける私ですが

今回はとくに2004年、

広島で初めてキャッツを見た時の

村田恵理子さんを思い出したりして。

(この時のガスが村さんで余計に泣けました)

 

 

と、過去の思い出にひたりつつでしたが

本編もホントに素晴らしかった。

満席のお客様の熱気と、役者さんたちの熱気で

すごく盛り上がりました。

 

 

席が少し後方だったのですが、

ジェリクル舞踏会ダンスに

大きな歌ナンバーのエネルギー、

キャナルシティ劇場で

これを味わうのは最後なんだと

皆が思いの手触りを味わい、

惜しみ、愛しんでいるようで。

 

 

 

なにもしていないのに、

私も気が付けば涙が頬に流れてきます。

 

 

 

寂しさと感謝と、今までの沢山の思い出で

胸がいっぱい。

 

 

 

 

キャナルシティ劇場には

今は亡き母と父、パートナーも

連れてきました。

とくに母は「ライオンキング」がお気に入りで

兄や姉も連れて5回観にきましたし

パートナーは「人間になりたがった猫」の田邊さんを

すごくほめていましたっけ。

 

 

 

トークイベントはもちろん、

観劇友達と「歌おう」イベントに参加して

俳優さんと舞台上で歌ったり、

バックステージツアーで

作り込まれた小道具に感激したり。

 

 

キャナルシティ劇場周辺で

生活者として四季俳優さんが

歩いている姿を見かけるのも

地方の民には珍しかったなー。

 

 

 

一度観劇仲間と数人集まり

終演後のカフェで

「あの場面〇〇(役名)さんがセリフ噛んだよね」

とか、わいわいおしゃべりしていたら

なんと先ほど舞台に立っていた

当のご本人が店に入ってきて

偶然にも隣の席に座られたので

みんな貝のように無言に、なんてことも(笑)。

 

 

 

音源が出ないとか小道具が足りない、

体調不良で俳優さんの声が出にくいなど

色々なアクシデントに出会うこともありましたし

またそれらをフォローする俳優さんたちの

プロ意識を目の当たりに

できるのも、生の舞台の醍醐味でした。

 

 

 

その後退団して新たな世界に進出した俳優さん、

今は亡くなられた俳優さんもいらして

一回一回出会いの貴重さを

改めて思い出します。

 

 

 

 

私にとって、

この劇場は、

「オペラ座の怪人」との出会いから

ファンサイトを作ったきっかけの場所。

 

 

全国遠征だけでなく

韓国でのワールドツアーや

イギリスでのウエストエンド観劇など

自分の世界を大きく広げてくれた

すべての原点です。

 

 

 

キャナルシティ劇場は、今年の7月以降

「サンライズプロモーション東京」という会社と

10年契約を結んで活動を続けるとか。

劇場自体がなくなるわけではありません。

 

 

 

今後も四季の全国公演が

福岡にまわって機会はあると思いますが

こちらを使う可能性は低いのかな。

 

 

2階ロビーには九州出身の四季俳優さんによる

劇場の思い出コメントが貼ってありました。

コロナ禍で2020年春に上演中止となった

「ノートルダムの鐘」。

 

 

今となっては貴重な芝さんと村さんの

フロロー写真ですね。

上演されなかった「パリのアメリカ人」も

ここで見たかったなあ。

 

 

2003年夏から数えて

18年と4カ月。

当時39歳だった私にとって、

遅く来た青春(笑)の場所でした。

 

 

 

地元で見る機会は減ってしまいそうですが

これからもミュージカル好きでいるだろうし

四季演目も遠征や全国公演を通じて

観劇できればと思います。

 

 

なによりも、コロナ禍で

この大事な舞台芸術が失われることがないように

一観客として、ミュージカルおたくとしても

ずっと応援を続けていきたい。

 

 

 

キャッツ観劇の感想というよりも

劇場の思い出語りになってしまいましたが

 

九州は集客が難しいといわれつつ

ここまで占有上演を頑張ってくれた

劇団四季とキャナルシティ劇場には

感謝しかありません。

 

 

 

 

たくさんの感動と喜び、

笑いと涙、大きな幸せを

 

心から

ありがとうございました。