恋愛小説-Meru's story-

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         $恋愛小説-Meru's story-

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            それでもおKな人わ

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        *☆*:;;;:芽留の作品紹介:;;;:*☆*



         心の色彩-ココロノシキサイ-


           01 /02 /03 /04 /05


         クラスの人気者、村榮 結人。

彼に惹かれたクラスの会長、癒麻は些細なことで結人に惹かれる。

    人気者の彼が、クラスの事を想ってくれてる

       優しい人って気付いて…―――?

            ◆恋愛純情◆

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         (例→01=第1話)

      01 /02 /03 /04 /05 /06 /07 /08 /

             ■story■

         高校一年の藍川結菜。

恋愛経験だってあるし、今だって付き合ってる人が居る。

 でもなんでだろう、本当の恋を知らない気がする。

        それに、この感情は何?

初めてあった人に、こんな変な感情を抱くなんて――。


 

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「結人ー、おはよぉ」

朝から教室に響く、甘い女の声。

しかも、呼ばれた名前は〝結人〟だった。

一瞬、心の奥が黒い雲で覆われたみたいに重くなった。

誰だよ、朝っぱらから。

私は、横目で声を辿った。

「はぁ…」

私は、つい溜め息をついてしまった。

私が見た先には。

結人くんの腕にへばり付く、女。

昨日私に喧嘩を売ってきた女、村石 茜だった。


私は、はぁと視線をずらした。

ありえない。

昨日は、吉原 泰助に付いてたのにさ。

「え」

私は自分自身のこの感情に気付いてしまった。

私、なんか嫉妬してるみたいじゃない。

私は俯いて、そんな訳ないって何回か呟いた。

「会長さん、どうかしたのー?独り言なんか言っちゃってー」

私を見て、クスクスと私を嘲笑う村石 茜。

この女、私がそんなに気に入らないの!?

私もイライラが積んできた。

でもそこで気が付いたんだ。

私と彼(村榮 結人)との接点は、何も無くて。

唯一あるとしても、私が村榮 結人のクラスの会長――と、言う事だけ。

そう私は、嫉妬していた。

村石 茜に。


「…はぁ」

放課後。

クラスメイトが帰った後、白紙だらけの紙を見つめる私。

白紙、白紙、白紙。

白紙続きの中で、一枚だけずっしりと書かれた紙があった。

「え」

普通は渡した白紙に、全員がこう返すのが当たり前。

だけど、白紙続きの私にとっては、その一人の返答が心の救いになってた。

紙の裏、書かれた名前に見入った。

「…結人…?」

そう、大きな文字で〝結人〟と書いてあった。

クラスに居る二種類の性格。

明るく、目立つことを好む人。

人と関わることが苦手で、人を極力避ける人。

この紙を書いてくれた、村榮 結人(ムラサカ ユイト)はクラスでも有数の目立ちたがり屋。

そんな彼が、私の渡した紙にこんなにも書いてくれたことに、喜びを覚えた。

くすぐったいような、喜びを。


「あ、癒麻!」

教室内で一人で笑う私に、親友の有希は心配そうに覗き込んだ。

「今、部活の片づけが終わってさー、来てみたら癒麻は一人で笑ってるし!」

あははは。

笑って流してみたけど、本当、他の人から見たら可笑しな人だよね。

誰も居ない教室で笑ってるなんて。

でも。

それぐらいに嬉しかった。

天真爛漫で有名な彼が、こんなにも私のために頑張ってくれたなんて。

「えっ、えへへ」

つい緩んだ口元から出た笑みに、有希は「本当にどうしたのー」と呆れ気味。


これが、結人の事を初めて知れた日だった。


「はーい!静かにー」


黒板の前に立って、私は手を叩く。


一向に静かになる気配の無い教室内で、私は大声を張り上げ続ける。

「静かにしてー!」

放課後、文化祭の一週間前。

各クラスの象徴とも言える学級旗が完成してないのは私たちのクラスだけ。

餡蜜家っていうのは決まったんだけど、旗のデザインが全く決まらない。

「もー…」

ため息交じりで、学級の副会長を横目で睨む。

少し目があってから、隣の人と喋り出す副会長。

その身勝手な副会長の名前は吉原 泰助(ヨシハラ タイスケ)。

あー、もう!全部雑用を私に任せないでよねっ。

副会長って飾り物じゃなくて、クラスの為に貢献して会長を助けるのが務めでしょ!?

はぁ、と大きなため息をついた。


「会長ー、早く帰りたいんですけどー」

手を適当にふって、大きな声で騒ぐ副会長。

「泰助ー、本音を言ったら会長が可哀想でしょ?」

くすくすと笑うのは、村石 茜(ムライシ アカネ)。

本音?何?喧嘩売ってんの!?この女!

ぶちギレそうなのを抑えながら、心で呟く。

大体、こうやって放課後に集まってるのは、普段の準備時間にちゃんとしないからでしょ。

めんどくさそうなクラスメイトたちの顔を見回してから「ちゃんとやらないと、明日も残すから」と呟いた。

ぴたっ

会話が止まる。

何、みんな聞こえてるんじゃない。

「紙まわすから、デザイン書いてー!」


その回した紙が、ほぼ白紙だったのは言わなくても分かる結果だった。


悲しくて、辛くて。


でも、いつまでも泣いてなんて居られなくて。


無理な笑顔を振りまいた。


人と関わることに疲れて、感情を心に閉ざして。


それなのに、人を求めてしまうもどかしさと儚さ。


私の感情を色彩をして、混ぜ合わせてみた。


真っ白いパレットに、順番に。


真新しい筆に水をつけて、並べられた絵の具を少しずつ均等に採って混ぜてみた。


「あ…」


そしたら、綺麗だった色達は黒く濁り果てちゃった。


それどころか。


その濁った水は、辺りに飛び散り、汚した。


まるで私みたい。


馬鹿みたいに冷静なふりをして、人に害ばっかりを振りまく、私のようで。


「可哀想な私…」


哀れみの言葉を並べて、自分を励ましてみた。


―――ハァ。


自分が余計みじめに感じる。


ぐちゃぐちゃになった黒の絵の具を指で掬って、過去の写真を塗りつぶした。

私は、生まれ変わりたい。

そう望む。

だからなのかな。

彼との出会いの奇跡は。

邪魔に思われる黒だって、明るい色を入れたら立ち直るかもしれない。

そう、私にとっての希望で――輝きの色。

黒で塗りつぶされたはずの私の未来、綺麗にしてくれたのは…結斗だったね。



好きってどんな色だろう



私は、分からない。



私には、分からない。



私は一生知らないまま生きていくんだって、思ってた。



でもね。



君に逢って知れたよ。




君に逢って、私には想い出という名の色彩が彩られていったんだよ―――。






◆恋愛純情◆


-*9*for you-



「 ごめん 」



静まり返った部屋に響く。


その言葉の答えは――NO。


私の告白に対しての、返事は〝ごめん〟だった。


頭が混乱してて、もう分からない。


「…え」


「本当、ごめん」


槇斗や唄の後に続くように、海李もドアに向かった。


なんで…。


私は、フラれたの…?


ギィィィ


扉が開き、海李の姿がだんだんと見えなくなっていく。


「待って…!!」


声が想う様に出ない。


縋りつきたいのに、自分がみじめすぎて、言葉を出すことも出来ない。


海李――。


バタンッ


分かってたのに、海李の友達に手を出すなんて、私ってば最低だ…。


誰も居なくなった部屋で、私は涙を流した。



バタンッ


扉が閉まった音。


きっと今も、結菜は泣いてる。


誰かに縋りつかなきゃ、結菜は一人でふさぎ込んでしまう。


今すぐに戻って、結菜を抱きしめたい。


それでも――俺は槇斗の友達だ。


裏切ることなんて、出来ない。


結菜、ごめん。


今すぐにでも振り返りたい衝動を抑え、俺は先を急いだ。



私はフラれた。


もう海李と会えないの?


私の自分勝手な発言のせいで。


槇斗の前で海李に告白して、それでフラれて。


もう私、ありえない。


生きてる資格なんて、無いのかも。


本当に最低だ。



槇斗とはもう終わった。


唄は私に呆れて、出ていった。


海李にも呆れられてしまった。



私は、もう一人だ。



◆next story◆


    ◆恋愛純情◆


-*8*もう止められない好き-


「海李」


そう、私の発した名前は海李。


槇斗じゃなくて、海李――。


槇斗は、もう仲良くなったのか?と言う、疑問の目線を向けていた。


「結菜…?」


首をひねった海李とは対照的に、槇斗が目を見開いた。


海李、結菜。


名前で親しそうに呼び合う私たち。


何かに感づいたのかもしれない。


それでも、私は――海李が好きなの。


「あのね」


次に私が言う言葉。


それは、私と槇斗にとって破滅の言葉。


でも、いいの。


大事なものが、見失いたくないものが。


目の前にあるんだから――。



「 …大好き 」



槇斗の表情、見なくても分かるよ。


槇斗のバンド仲間たちが、フォローを入れる。


焦りながら、友達として、だよな?と聞いてくる。


唄は、まるで怯えるかのように私を見る。


海李は…じっと、私を見ていた。


「ううん、恋愛感情として、だよ――」


槇斗が、何も言わずに、病室から飛び出す。


「お、おい!槇斗っ」


バンド仲間が、後を追う。


私を横目で、睨み付けながら。


――ガンっ


扉を開ける直前。


「なんだってんだよ…!」


その言葉だけを残して。


「 結菜 」


慌ただしく流れる時間の中、唄に呼ばれた。


―――パシンッ


鈍い衝撃が、頬にあたる。


「うっ」


唄が私を殴った。


「最低…見損なった…!!」


唄も、槇斗の後を追う。


静かになった病室の中、取り残された海李と私。


海李は口を開くことなく、驚いた目で私を見つめてた。


まるで、時間が止まったように。



『海李か?』


受話器の向こうで聞こえる、声。


「…槇斗?」


『悪りぃんだけど、頼みがあるんだ』


いつでも男子のリーダーに当たる存在の槇斗。


明るくて強気で、頼りになって。


そんなこいつが、弱弱しい声で俺に言う。


「頼みってなんだ…?」


恐る恐る聞くと、また弱弱しい声で。



『結菜を――、俺の彼女を捜してほしいんだ』



「彼女?」


意外過ぎる言葉に、思わず聞き返す俺。


『…』


黙りこくった槇斗を察し、俺はこいつの彼女を捜すことに協力した。



「つっても分かんないし…」


どこにいるのかも分からない、顔も分からない。


そんな女を捜すなんて、ほぼ無理だ。


そんなの俺でも分かってる。


だけど、あいつの弱ってる姿を、これ以上見たくない。


だから俺は協力することに決めたんだ。


…なんて、そんな事を考えながら、意味もなく電車に乗り込んだ。


あいにく、すいてる。


俺は入口近くの空いてる席に座った。


そう、結菜と出合えたキセキの始まりはここだった。


≪出口は、左側――≫


次の駅に着いたようだ。


流れるような人が電車に乗り込んできた。


さまざまな制服の女。


〝結菜〟という名前にぴったりな女を、そのなかから感で見つける事を試みた。


でも、駄目だ。


分からない。


はぁ、無理なんじゃないのか――?


諦めかけた時、膝に何かが当たった。


滴…涙?


上を向くと、吊革に捕まって涙をこらえる女。


誰から見ても、泣いてるのに、それでも必死に隠そうとするこの女。


「…ぅっ」


口から出た、嗚咽に自分で驚き、口を塞ぐ。


―――ドクンッ


心臓が煩い。


そうしてだ、なんか、身体が熱い。



まさか、これが恋だなんてまだ分からなかったんだ。


そして、この惹かれた女が〝結菜〟だなんて事も。


最悪な恋愛の始まりだということも。



◆next story◆


 ◆恋愛純情◆


-*7*寝ていたいの-


【 結菜 】


優しい、安らぐ声。


海李?海李なのね!?


弾んだココロを抑え切れるはずもなく、声のしたほうに走る。


海李っ


声を出して気付いた。


そこにあるのが、金髪じゃないことに。


少し伸びた茶髪、優しく私を見下ろす瞳、今にも泣きだしそうだった。


【 海李って。なんであいつの名前呼ぶんだよ 】


槇斗だった。


なんとなく、分かってたのかもしれない。


ごめん、間違った…だけだよ


上ずった声で答える。


【 そういって、結菜はまた俺から離れていくんだな 】


え?


またって、どうゆう事?

ねぇ、槇斗――


呼びかけた時、私の待ち望んでいた金髪が目に入った。


海李!?


無邪気そうな、その笑顔。


海李だ、間違いない。


【 結菜っ 】


海李は右手を、槇斗は左手を、私に差し出した。


え?


【【 どっちか一人の手を取ってくれ 】】


そんなの、無理だよ…。


俯く私に、さらに追い打ちをかけるように、ふたりが攻め寄ってくる。


ねぇ、二人とも可笑しいよ…。


【【 さあ、さあ!! 】】


なんなの、これ。


―――グラ


懐かしいような、痛みを感じた。



「ぁ…!」


汗ばんだ額に、手を当てる。


実感した、私は生きてる、と。


「結菜!大丈夫か!?」


私を心配する槇斗。


その隣には、唄、高校の友達、槇斗のバンド仲間――海李は居ない。


海李にとって、私ってそんな存在なのかな。


さっき、夢で見た二本の手。


今ならわかるよ、私、槇斗の手を取る。


だって、槇斗は私が苦しいときに、そばにいてくれるもん。


そう、思えたのに、


―――ガラッ


「悪りぃ、遅れた!結菜、大丈夫か!?」


海李は、来てくれた。


私の大好きな花束を持って。


頭に映像が浮かぶ。



私に差し伸べられる二本の手。


私は――右手を取った。



「ありがとっ、海李…」


私は笑った。


彼の無邪気な笑顔に負けないように。


◆next story◆



   ◆恋愛純情◆


-*6*好きの領域外の私-



出会いは最悪だった。


「よかった、結菜…無事で」


槇斗は私の顔を見た瞬間に、私を強く抱きしめた。


「うん…」


ごめんね、心配ばっかりかけて。


ごめんね、こんな私で。


たった今でも海李を想い続けてる私を。


「結菜の事心配して、一緒に探してもらったんだよ」


急に槇斗が言った。


――誰に?


そう言おうとしたとき、槇斗の後ろに何人かの人がいた事に気が付いた。


ああ、あの人たちか。


人の前で抱き着いてたなんて、気づいて恥ずかしくなって。


槇斗の耳元で呟く。


「ま、槇斗!!みんな、見てるよ…」


槇斗は力を緩めるどころか、さらに力を入れた。


「え…?」


「まだ、不安なんだ」


その時だった。


―――え、嘘…でしょ。


抱き合う私たちを、ひやかす二人の男。


その隣に、見覚えのある笑顔があった。



無邪気に笑う、笑顔が。



「…槇斗!」


私は思いっきり、槇斗との間隔を保とうとした。


力を入れて、押す。


嫌だ、海李に見られてる。


海李が見てるよ、違う、海李、見ないで。


この時に気付けば良かった。


私自身の、歪んだ感情に。


「結菜」


急に槇斗が力を緩めた。


それすらも、私には気にしてる余裕が無い。


槇斗の友達だったの、海李は。


どうして楽しそうに私たちを見てるの?


海李、私たちが仲良くなって嬉しいの…?


やだ、私だけ嫉妬してるみたい。


槇斗と近付くと、どんどん海李が離れていくような気がする。


「結菜、どうした…」


もう、やだ。


こんなの――嫌だ。


「結菜!!」


崩れゆく身体と、薄れゆく視界。


槇斗が私を呼ぶ。


でも、どうしてだろ。


上手く、立てない…。


―――グラ


もう一回視界が揺れた時、私の意識が、そこで途絶えた。


意識が途絶えた暗闇の中。


海李がさびしそうにつぶやいたような気がした。


〝さよなら〟


夢だよね。


そう――夢。


これは夢なんだ。


夢で逢ってほしい、そう願った。


また目が覚めたら、槇斗と海李を愛す私が居る。


だから、起きたくない。


私は、まだ起きたくない。


◆next story◆



  ◆恋愛純情◆


-*5*ココロのスキマ-


―――ピッ


電話がつながる。


【結菜?今どこにいる?】


槇斗の声は、さっきよりも落ち着いてて、怒ってる様子もない。


よかった、さっきは疲れ果てたような声だったから。


「○○駅の南口、今から上り電車に乗ってそっちに行くよ」


それは、私も同じだけど。


それでも、彼に会えて、頑張ってみようって思えた。


彼は私にとって、太陽に見たいに輝かしくて、遠い存在。


杉崎 海李。


貴方に会えて、私の人生変わった。


だけどね、神様は私の味方じゃないみたい。


運命は残酷に、私たちを切り裂こうとする。


【俺、行くよ】


槇斗が言う。


「大丈夫!そんなに遠くないし、私一人で行けるよ?」


受話器から聞こえた「でも」の声。


槇斗はそれに続けた。


【なんか、結菜が離れていきそうで――】


こんなにも心配をかけてるんだ、って思った。


ごめんね、槇斗。



「 私は 離れていかないよ 」



ココロが泣いてる。


惹かれてしまった人がいるのに、こんな事言える私、最低だ。


ごめんね、槇斗。


本当に、ごめん。


【じゃあ俺、○○駅まで迎えに行く】


それだけ言うと、槇斗は話を切って、電話を切る直前に【俺から離れんなよ…】弱弱しく呟いた。


―――ピッ


切られた電話、槇斗の想い、最低な自分の想い。


分かりたくないのに、分かってしまう。


槇斗が私に縋りついてる、私は海李に惹かれてる。


でも、いいの。


もう海李には会えないんだから。


ココロに嘘をついて、槇斗を好きになればいい。


そんな考えしか思いつかない、ずる賢い私。


それでも、今までお世話になってきた槇斗が安心できるなら。


そう思ってたのに。



海李と会うことはもうないって、思ってたのに。



やっぱり神様は私の味方じゃない。


私たちが、また会うことになるなんて。


それも――最悪な形の再開で。


◆next story◆