感情は、きれいなものとは限りません。
感情の中には、汚いものやドロドロしたものもあります。
恨みや憎しみ、人を嘲る気持ちや、傲慢な怒り
こんなの自分じゃない！ と目を背けたくなるような感情もまた、感情のうちなんです。
そして人生には、こうしたネガティブな感情に心を乱される時というのもある訳です。
頭じゃこんなことしてたらイケナイと分かっていても
次から次へあふれ出す感情を止められない。
ほとんど激情に支配されるといってもいいような状態で
調子の良いときの自分とは、まるで別人のようになってしまう。
こういう時に必要なのは、正論でもなければ、心理学のテクニックでもありません。
必要なのは、
自分の感情をとことんまで吐くことのできる
時間と場所です。
声が出せるなら、叫んでしまうのがいいと思います。
○○の奴め～～私を軽く扱いやがって～！ しんじまえ～～！
フザケンナー！ どーして世の中 気が使えない奴らばかりなんだ、くそったれ～～！
大声を出すことができない環境ならば、
紙を一枚用意して、ボールペンで
今 ムカついていることを、理不尽だと思うことを
徹底的に殴り書きするのも、効果があります。
書き終えたら、紙をぐしゃぐしゃに丸めてゴミ箱に捨ててください。
すっきりしますよ
かずちゃんの知り合いには、ネガティブな言葉を紙に殴り書いたものをハサミでチョキチョキ切り刻んで、
みんなまとめてゴミ箱にばさーっ……と投げ捨てる！ ということをしている人もいます。
激情に支配されてしまうような時というのは
長い間、押さえつけてきた自分の中の感情が
何かをきっかけにしてドバーッとあふれ出している状態です。
それは、水を貯めすぎて決壊したダムのようなもので
止めることはできないと思います。
洪水を止めることができないように
あなたの中に溜まったまま、押さえつけられ、出すことができなかった感情が
うわーっとあふれ出したら
きっと止めることはできません。
だけどそれは自然なことなので、自分を責めたりしないでください
むしろ、良いことなんです。
だって感情をずっと外に出すことがなく、ずっと押さえ続けていたとしたら
ストレスで病気になるか、無気力になって鬱のようになってしまいますから。
溜めてしまった感情は、出しつくすのが正解です。
今の自分にとって必要なデトックスです。
これは心のやさしい人や、学校の先生のいうことをマジメに聞くような真面目な人が掛かりやすい罠なのですが
怒りや憎しみや、人を馬鹿にするようなネガティブな気持ちを
それが悪いものだからといって排除しようとすると
このような感情の氾濫に遭いやすくなるんです。
怒りや憎しみがない人はいません。
少なくとも、私はまだ会ったことがありません。
良くないとされがちな不の感情も、万人に備わったものなんです。
自分の心の中にある、ネガティブな気持ちを
悪いことだからと、イケナイことだからと
見ないようにしてしまうと、
気がつかないうちにたくさん溜まってしまうんです。
出してやれなかった感情たちが。
感情の氾濫が収まる時というのは
自分の中の激情を吐き尽くして、ある程度カラッポになった時なので
そういうものだと割り切って
安全な場所ですべてを吐き出すことをオススメします。
感情を吐き出して少し落ち着いたら、
自分のことを慰めてあげてね。
よくやったね、がんばってたね
辛かったね、気づいてあげられなくてごめんね…って。
何度も言うけど、自分のことを責めたりしないで下さい
慰めてあげるだけでいいんです。
世の中、器用に生きられる人ばかりではありません。
感情が溜まったら、吐き出せばいいのです。
そのうちにたくさん感情を溜め込まなくても、上手に出せるようになってきて
自分の感情との付き合い方も上手になっていきますよ。
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