これ、よく聞かれます。本当によく聞かれます。わたしはポールスター・ピラティスの資格でもってお仕事をしているので、わたしに聞けば、「ポールスターです」と答えます。当然ですよ~。
いくつかのピラティス資格からどれを選んでいいか分からないのでしたら、各団体に問い合わせをして資料を集め、その資格を持つインストラクターのセッションがどこで受けられるのか調べ、実際に受講し、インストラクターに直接お話を聞くとよいでしょう。
複数のピラティス団体の差異について仔細に説明できるほど、多くの情報を持っている人はほぼいないと思います。基本的には、その人が持っている資格についてしか話すことはできないでしょう。
ですから、一人の人に対して「団体による資格の違いを教えてください」と聞くより、複数の人に「取得した資格は役に立ちましたか?満足ですか?」という質問をするとより色々なことが見えてくるのではないかと思います。
わたし自身の経験を書いておきます。
ピラティスの資格を取得したいと思い、2005年頃にインターネットで検索し、ある団体の資格を取得しました。グループ・クラス向けの資格で、そこでマット・エクササイズのベーシックな動きを学びました。
合格したものの、この資格だけでは、また当時の自分の動きでは人に教えることが難しいと感じ、別の団体のスタジオに通いました。そこはパーソナルでマシンを使い教えてくれるところだったので、動きも良くなってきました。
この頃から小さなスタジオで教え始め、たまにフィットネス・ジムのクラスを担当しました。しかし通っているスタジオの資格を取る気にはならず、インターネットで調べていて、医療に基づいたポールスター・ピラティスを学びたいと考えました。
PIXTA : 1394215
資格取得の前に、ポールスターの先生にパーソナルで習いたかったのですがなかなか見つからず、リフォーマー・コースに向けたイントロダクション・セミナーが開催されるのでそちらに参加しました。そしてポールスターピラティス・リフォーマーの資格を取得しました。
その後ピラティス・ラボ代官山のオーディションを受け、オープニング・スタッフ兼インストラクターとしてお仕事をさせていただきながら、コンプリヘンシブ・スタジオの資格を取得しました。
ポールスター・ピラティスに出会って、始めのマット資格団体でも、通っていたマシンのスタジオでも教えてもらえなかった様々なことが分かるようになりました。ポールスターは他と違う、必要とされることを教えてくれる、コースを担当する先生方の知識や、他分野にまたがる造詣までもがとても深いと感じました。
コースは通訳付きの英語ですから、身体組織の英語名も覚えられます。これはアメリカでワークショップを受けた時に役立ちました。
試験で要求されるレベルも高いので、すぐに現場で教え始めることができると思います。
ポールスターでどこまで教えてもらうことができるのか?こちらのリンクをご覧ください。
http://www.polestarpilatesasia.com/pilates-certification/options
1. マット、リフォーマー Mat/Reformer Certification
教えられる対象:グループ・クラスおよび低リスクの人
断言はできませんが、ほとんどのピラティス団体では、教えてもらえる範囲はこのレベルに留まるのではないかと思います。自分の経験に併せ、他の色々なピラティスの資格を持つ人に聞いたところ、病理などについてはポールスターで初めて教えてもらうことが多いとよく聞きます。骨粗鬆症やヘルニアなど、コースの中で名前は出てきても、具体的な対処は学べなかったなど。
2. コンプリヘンシブ・スタジオ Studio Certification
教えられる対象:パーソナル・セッションおよび中リスクの人
ヘルニアなどの罹患歴がある方でも、治療を終えていれば教えることができます。
決してはき違えてはいけない大切なこと。
「理学療法士に学んだからといって、それと同じことができるわけではない」
ここをきちんと学びます。医療資格のない人が治療をすることはできません。
3. コンプリヘンシブ・リハビリ Rehab Certification
教えられる対象:パーソナル・セッションおよび高リスクの人、患者
この資格は医師、理学療法士、作業療法士、看護士など、医療資格を持つ人に限られます。疾病を治療中の方へのアプローチまでを学びます。これはまさにポールスターに限定された分野だと思います。
たくさんのピラティス団体で「解剖学を教えます」が売り文句になっていますが、日本で取得できる資格で、医療と連動している団体は他にないのでないかと思います。
勉強が大変なのでは?と聞かれることもありますが、これはその人の捉え方や環境によると思います。わたしは楽しかったので、つらいとか大変などはあまり感じませんでした。
「お金と時間はかけられないけど知識とスキルが欲しい」とお考えの方もいるようですが、人に何かを提供できるほど知識を身につけるには、時間もお金もかかると思います。
「楽したいけど痩せたい」と言うクライアントさんと同じことを、インストラクターが言っていてはいけないと思います。
ちなみに、わたしが最初に取得したマット資格は、そのような「資格が短期で取れる!」みたいな団体でした。ですが、金額はポールスターのマット資格とほぼ変わらない。。学ぶ内容の濃さは雲泥の差があるのに。
DVDだけで資格取得できるところもあるらしいですが、それでピラティスが教えられるようになるはずはありません。
お金をいただいて、人のお身体を預かる仕事なのです。
資格もピンキリ、インストラクターもピンキリ、理学療法士もピンキリ、医師もピンキリ、通訳もピンキリ…です。資格だけでは比較のしようがありません。
DVDで資格を取っても、ポールスターで学んでも、同じピラティス・インストラクターです。
いろいろなところの資格をたくさん持っているとなんだか凄いような感じがしますが、それも実際はどうかわからないこともあります。
本当に勉強熱心で着実にステップアップされている方もいれば、ひとつの資格を取ってもぱっとせず、次から次へ探し求める資格ジプシーになっている場合もあります。ポールスターは、ひとつの答を出せる企業だと考えています。
わたしは、全国のピラティス・インストラクターがみんなポールスター・ピラティスで学ぶレベルの知識を持っていたらいいなあと思っているような人なので、「どこがいいですか?」と聞かれたら「ポールスターです」と答えます。
ピラティスが予防医療の一環として機能すればなあ。。と考えています。だからインストラクターを目指してどの資格がいいか迷っている人は、ポールスターの資格を取ってください笑(回し者みたいですが、それで一銭もお金ははいらないです念のため。。)
私の教室metamorphoseでは初回座学でPrincipal(基礎の基礎)をしっかり解説していきます(現在ポールスター養成コース内でのこのセクションはオンライン授業となっております)。
私は日本にポールスターピラティスが上陸した黎明期に、海外の先生からがっつりと学ぶことができました。当時はふつふつとマグマが沸いているような熱い現場でした↓
誰からピラティスを学んだか
養成コースについては、わたしが感じた個人の感想です。現在とは異なる場合もございます。養成コースに関する質問などはわたしの方では受け付けておりませんので、ホスト・センターまでお問い合わせください。
【2021年1月追記】
この記事は2011年に書かれたもので、ピラティス業界で10年以上働いてきた現在の私は随分異なる感覚になっています。
各エクササイズを動画解説しているので、インストラクター志望の方は試験に向けて練習してみてください!↓
Dolphin・Magician・Snake・Climb A Treeなど
公式LINE(@uir0934z) ご質問などもお気軽に
ピラティス専用マシン完備・マンツーマン
完全個室パーソナルであなたお一人のためだけの空間です。
横浜のちいさなプライベートピラティス、メタモルフォーゼ